少しずつ春めいてきました。
数年ぶりに家の近くのマッサージサロンに行って来ました。
テレワークによる運動不足と一日何時間もPCとにらめっこの職業病がたたり、凝りまくった肩のせいである意味本当に「首が回らない」生活を送っていたので、久しぶりのヘッドスパは夢心地でした。
スパニストのお姉さんから「お休みの時は何をされているんですか?」と聞かれて、「暇さえあれば脱出ゲームをしています。」なんて言えませんでした。
こんにちは。BlissBliss⋆*@テキトーでもうまくいくです。
「
振り落とされまいと牛の尻尾を掴むような、大きな組織の端っこで足掻くより、小さくても先端(鶏の口)にいるほうがいい─昔の中国のことわざみたいです。
社内などの組織内で居心地の良い場所をキープしながら心地よく仕事をするための会社内の世渡り術について言い表した的確な言葉だと思います。
大きな会社で思い知った「ショボい」自分
実は私は以前、働き出した会社をたった3ヶ月で辞めたことがあります。
会社の規模はそこそこ大きく、ちょうどその時の社会の動向にうまく乗って成長している会社だったので売り上げは右肩上がりが約束される業界でした。
社内の風通しも良くオフィスは綺麗で整理整頓がキチンとされていて、何より社員含め従業員も清潔感があり優秀な人ばかり。条件や待遇などを含めても非の付け所がない超ホワイトな企業でした。
浮足立ったまま働き出したものの、入社早々大きな組織ならではの社風にヤラレてしまうことになります。
とにかく一つの部署に対しての人材が多いのと、運悪く私の上司は仕事を一人で抱え込み直属のスタッフに仕事を渡してくれないタイプの人でした。
末端の私は毎日同じ仕事をしながら、一向に回ってこない仕事を首を長くして待つ─。 そんな日々が続き、気がついたら自分はよく分からない立ち位置についていました。
(あれ?私必要とされていない…?)
休憩時間に一人、同じ境遇の人はいないかとスマホをポチポチしていたら、この立場に陥ることを「社内ニート」と言うのだと知ります。
(へえ〜『社内ニート』かあ〜なるほど!なんて感心している場合じゃなく、休憩が明けたらまた仕事を見つける旅へと出なくてはいけないのですから、ニートとは名ばかりで意外と忙しいのです。)
私と同じ境遇にいる契約社員の先輩たちも、ゆるく居られる閑職でむしろ安住しているように見え、「適当に仕事していれば良いんじゃない?」とノーダメージな様子。なので相談しても気分は晴れることはありませんでした。
ところが、ここで決定的な出来事が起こります。
これまた優秀でさらにうんと若い後輩が入社してきたことで、私の社内ニート耐久生活は一変します。
後から入ってきた若い後輩は自然と上司達に好かれ、責任を感じたれる良い仕事を回してもらえるようになりました。
後輩より10歳以上も年上でしかも子持ちときて、ただでさえ扱いづらいだろう私の立場はますます肩身狭いものになり、内心いつ干されるかと戦々恐々としながらも、表面では平静を装ってどこ吹く風顔で仕事せねばならず…
不調が続いたある日の朝、急に体力も精神力も底をつき、体調不良を理由に欠勤を続けて逃げるように辞めました。
合わない会社に3ヶ月も居たこと自体、もっと早く決断できなかったのかと今となっては思いますが、
元来打たれ弱くメンタルも豆腐レベルに柔らかい私が、心を殺して無理して続けたところでいつか体が根を上げたと思います。
その後、ハイ次!と後腐れなく次へ行けるかと思いきや、心は真逆で、大企業でしかもホワイト企業を安易に辞めたことに対して後悔の日々が続きました。
今振り返ると当時の自分が「ホワイト」「大企業」と言うブランドに毒されているようにしか見えないのですが。
その後紆余曲折あって今も続けている小さな会社で働き始めることになるのですが、そこでは私のスキルや経験が重宝されたのもあり、決してホワイト企業でもオシャレでもありませんが満足のいく職場環境を得ることができたと思っています。
ここぞまさしく私にとっての「鶏の口(鶏口牛後)」であり、適所なのではないか。
小さい会社で働いていると感じるのは、
「すごい!!こんなことが出来るんですか!?」と、大きな会社だと出来て当たり前でスルーされていたスキルに感心されることがあるということ。
…と言うわけで自分で言うのもなんですが水を得た魚のように仕事に精進しています。
小さい会社ではキャリアアップや収入面での成長は見込めないかもしれません。
働く日数に融通が利いて、言われたことだけまったりと続けていきたいタイプの人は「牛後」な働き方の方が合っているし、
私のように、仕事にやりがいだとかモチベーションを求めてマルチに色々な業務に携わりたいタイプは「鶏口」が合っているのかもしれません。
女性は特に結婚 → 育児 → 親の介護や病気 → 更年期の体調不良…など、人生のステージごとに生活の軸が大きく変わるので、その時々で働き方を見直したり、自分の今の生活に沿った働き方に変えて行く必要があります。
とは言え、私も今後どうなるかは分かりません。
その時の流れに乗りつつ、まったりと仕事をしていくつもりですが、体を壊してしまうかもしれないし、飽き性なので転職してしまうかもしれませんけどね(笑)
要は、デカい会社でダメだったら小さいところで頑張ってみたらいいんじゃね?ということです。
表紙のようにゆるくはないけど適度に背中を押してくれる本
↓昼はコンサル夜はスナックのママという異色の経歴を持つ木下紫乃さんの『45歳からの「やりたくないこと」をやめる勇気』最近読んだのですが、働く40代〜50代の女性に何らかのヒントを与えてくれる本です。
昼スナックママが教える45歳からの「やりたくないこと」をやめる勇気 Kindle版
昼スナックを経営しながら紫乃ママがカウンター越しに読者からの相談にウンウンと聞いてくれるスタイルですが、読者側に自分を置き換えてみると見えてきそうです。
本のタイトルからゆる〜い大人女性向けエッセイ本だと思ってはいけません。
50歳超えても自分を見つめてアクティブに動きたい人のための本って感じで、全体構成として熱量高めなので人を選ぶかもしれません。
「ニューノーマル」とか「レジリエンス」「サードプレイス」なんて最近の本のタイトルで見たような意識高い横文字が出てくるし、
著者は有名大出身で大手でキャリアを積んだ華やかしい経験の持ち主で、相談者も同様に企業戦士として前線に立っていたようなバイタリティ溢れる人ばかりなので、内向型で持久力ゼロ、あげくガラスのようなメンタルの私からすると雲の上の世界の話に聞こえてイマイチ共感しにくい部分もあります。
しかし、優秀な若い後輩とのギャップで悩んでいた時は、年下の仲間との折り合いのつけ方やいい感じの距離感の撮り方などはとても参考になりました。
その年齢ごとに心境にも変化があるなとは感じていたので、今後、自分が年齢を重ねていく
よく聞く「ライフワーク」と「ライスワーク」などは、自己啓発本などで使い古された言葉ではあるんだけど、巷の自己啓発本に書かれているこの手の話って20代〜30代独身向けでなんかこう、ガツガツしている。
もうそういう時期を過ぎた大人女性には熱量が強すぎてちょっと引け目を感じるわけですよ。
紫乃ママ流「ライフワーク」「ライスワーク」「第3の居場所」についての考え方には、お〜なるほど、と納得できるものになっていたりと、大人女性むけに改変されているのでこれだけでも読んでおく価値はあると思います。
50歳からのライフスタイルはこうした方がいい、こんなのどうだろうか、と提案されたところで、元々テキトーに流れに乗って生きている私は多分、今後も生き方を変えたりすることはないと思うので、実は結構飛ばし読みしています(笑)。
別に歳いってからひと花咲かせなくちゃいけないってわけでもないので。
あれ?辛口すぎたかな?