こんにちは。Blissです。
ちょっとした人間関係の悩みは誰でもありますが、一見複雑そうで答えのなさそうな悩みほど解決策は意外とシンプルだったりするものです。
そんなエピソードをお話しする前に、私が直面したプチ悩みを一つ。
私が勤める職場のデスクの隣には優秀な女性がいます。
仮にAさんとします。
Aさんは私と同じフルタイムですが、黙々仕事をこなしてスピード感もあり、とても優秀な人です。
唯一心配なところがあるとすれば物静かで大人しく、周りの人と何気ない会話をしたりとコミュニケーションを図るのがとても苦手そうな雰囲気があります。
要はコミュ障さんです。
おそらくご本人も自覚があるのでしょう。
今は社内での情報伝達ツールとしてチャットがあるので、伝えたい事務連絡はチャットに流してくれるのですが、
チャットを流した相手に人に一声かけてくれる・・わけではなく、黙ったまま。
「目の前にいるのにAさんからチャット来るんだけど話せばいいと思うの😩・・Blissさん。何でかわかる??」
・・と色々な人からよく聞かれるのですが、私もAさんじゃないので分かりません。
Aさんに直接聞けばいいのですが、なぜか皆さんAさんをスルーして隣にいる私に聞いてくるのです(笑)
おそらくAさんは頭の中で色々と思案したりすることは申し分ないのですが、それを上手な言葉に変換して相手に伝えることが苦手なのでしょう。
自らは誰かに声かけることは稀で、相手に声をかけてもらって初めて少し会話が成立する、という、正真正銘のコミュ障さんのようです。
(目の前にいるのにLINEでメッセージを送ってくる、どこかで聞いた嘘のような人の話ですが、まさか会社でリアルでやってくれるとは。ちなみにAさんは若者ではないとだけ・・。)
こんなことを繰り返しているうちに、Aさんも私に聞けば何とかなると思ったのでしょうか。
私も業を煮やして、Aさんの代わりに、口頭で別部署の人に何かを聞いてあげたりするようになりました。
私もつい、仕方ないな〜とお節介心でしたが、
これはいかん、と気づいたんですね。
キムタクならちょっとトーンを落として、・・ちょ待てよ。と言うのでしょうが、
この時は本当にちょっと待てよ。とストップがかかりました。
ここは会社です。
何か仕事を手伝って欲しかったら、自主的に周りに人に声をかけるなどして自分の意思を相手に伝えて円滑に業務を進めていかねばなりません。
私たちが従事しているのはちょっとした専門職ですが、コミュニケーションめっちゃ大事、齟齬のないようにすり合わせ超大事、沈黙してたら一大事です。(ちょっと韻を踏んでみました)
Aさんがモジモジしているからと、私がAさんの手足となっちゃダメなのです。
でもそこは、お調子者でお節介のINFPと言えばこの私。
私の方が勤務歴長くて年上なのもあり、つい余計なことをしてしまいました。
幸い、Aさんとは同じ立場で役職などによる上下関係はないので、私は無視していていればいいんですよね。
Aさん本人が困っても、それは自分でなんとかすべきで課題であって、甘んじていては成長もありません。外野からの手出しは無用なのです。
長くなってしまいましたが、一言で言うならほっとけってことですね。
なので、ある時からAさんへの余計なお節介からは一切手を引きました。それが功をそうしたのか、Aさんから自主的に問い合わせて来る機会が増えた気がします。
いい人に見られたい。
デキる人だと思われたい。
先輩風を吹かしたい。
つい八方美人になってしまうことってないでしょうか。
そんなお節介を深いところまでたどっていくと、
「人から嫌われたくない」なんてセコイ考え方が透けて見える気がします。
人から嫌われてもいい。
そのくらいのスタンスでいた方がストレスなく、なぜか社内チームの連携がうまくいくのだと思います。
人間関係悩んだら読んで欲しい本。だけどなぜかビジネス書。
さて、その参考にした本。
今さらですが、Kindleで『エッセンシャル思考』を買って読みまして、
このいたく心を打たれてしまい、今私を形作っていた言動や思考回路の全てがガタガタと音を立てて崩れ始めている、そんなスゴい本です。すごいよマサルさんです。
(知らなかったら調べてね♪)
エッセンシャルとは「本質の〜」という意味がありまして、決して某シャンプーの名前から来ているわけではありません。
今まで本書の言うところの『非・エッセンシャル』な側にいたタイプだったので、エッセンシャル人間へ少しずつシフトを図ろうとしているところでして、
その過程で、『Aさん問題』が浮き彫りになり、ああこれこそが『非・エッセンシャル』な考え方なのだと態度を改めるに至ったわけです。
・・と、私が一体何を言っているのか分からないと思いますので、ぜひ一読ください。人生変わります。
むしろこの本を読まなければ、どうでもいいお節介という無駄なことに心身を消耗し続けていたかもしれません。
最後は本の宣伝になってしまいましたが、細谷功『具体と抽象』と同様、『エッセンシャル思考』も汎用性抜群で、思考術、人間関係、仕事やお金・・人生のあらゆる面がシンプルになり、解決策が見えてくる、まさに”エッセンシャル”な本だと思います。
あまりにも良すぎて仕事の休憩の合間に何回も読んでいるくらいです。
著者のグレッグ・マッキューンさんに心ズキューンとかギャグを思いつきましたが言うのやめます。
早いですが、『マイ・良書・オブザイヤー2023』にノミネートされています。
ぜひぜひ呼んでちょ。