こんにちは。Blissです。
来月、ついにマスク着用が緩和されるとのことで、人の集まる飲食店などでもマスクをしなくて良い、という方針が決まりました。
2020年のコロナパンデミックから3年ぶりに、マスク無しの生活が戻ってきます。
私も最近は屋外の人のいない所ではこっそりマスク外していますが、その時期付いたことがあります。
街には”匂い”であふれているってことに!
そんなの当たり前じゃん、って思うかもしれませんが、
私の言っている”匂い”とはこの場合、飲食店から漂ってくる焼肉の匂いとか、コーヒーショップの近くを通ると感じるコーヒーの匂いとかではなく、
”何もない”匂いなのです!
春の匂い、夏の匂い
街の匂いは例えるなら、
宙を舞うホコリのような、
行き交う車から出される排気ガスのような、
人の靴の裏にこびりついた乾いた土のような、
逆に湿った樹木のような、
湿って乾いてを繰り返してきたアスファルトのような、
照りつける太陽の下で熱を帯びたコンクリートのような・・
・・それらがほんの少しのエッセンスを加え、絶妙なバランスで街の”匂い”になるのでしょうか。
マスクを取るとその瞬間に、あ〜この匂い。となるわけです。
ちなみに、
私が生まれ育った、山と川に囲まれた田舎に降り立つと、、
土の匂いと朝露の匂い。
水分をたっぷり含んだ空気、草花の青々とした匂い、
川や木々が蓄えた水っぽい匂いもほんのりします。
実家の下は渓流が流れているので、朝になると草と朝露の匂いがします。
あ、便宜上朝露の匂いと言っているだけで、本当に朝露に匂いがあるのかは分かりません。
自然は四季によって変化するので、2月の匂い、3月の匂い、4月の匂い、と毎月匂いが変化するわけです。
都会ではそれらの自然の匂いを感じることは稀ですが、
それでも季節の変化をほんのちょっとした匂いで感じることができます。
梅雨時の生臭い匂いとか、夏の甘ったるい、焼けるような匂い、秋口のキンモクセイの香りとかね。
よく言われていることですが、街中を歩いていてキンモクセイの香りにふと、子どもの頃の通学路を思い出すとか、
ウルトラマリンの香水を嗅いで、嫌いだった人を思い出すとか、そんな経験誰でもあると思うのですが、あれもちゃんと医学的な根拠があるのです。
脳の匂いを感じる領域と思い出なんかの記憶を保管しておく領域ってご近所にあるらしく、ある匂いがトリガーとなってそれに紐付けされた記憶が連想して表面に出てくるからだとか。
こんなに匂いのことを言っているぐらいだから、相当匂いに関しては敏感なのではと思われますが、いたって普通の人レベルです。
マスクをしていると、一日中マスクの裏側の匂いを嗅いでいるわけです。
この街の匂いに鈍感になります。
マスクを外してふわっと鼻腔を通り抜ける街の匂い、好きな人いませんか?
ではでは。