「リスキリング」という言葉を最近よく見聞きしますが、
人生100年時代と言われるこれからの時代、大人世代の学び直しが注目されています。
なんだか政府もリスキリングに力を入れるようで・・勉強嫌いで戦々恐々としている人がここにいます。勉強する前に『頭がよくなり続けるすごい脳の使い方』を読んでから勉強してみて!
勉強嫌いだけど読書は好きなおばちゃん、Blissです。
『脳の強化書』の著者であり「脳の学校」の主催者でもある加藤俊徳氏の『一生頭が良くなり続けるすごい脳の使い方』を買って読んだのですが、
軽快なマンガと分かりやすい構成おかげでスラスラ読めてしまいました。
この本、絶対オススメです!!!
もう一度言います。
大人はぜひ、この本を先に読んでから勉強に取り組んでみて!!
「え、いつまで学生時代と同じ勉強法やってんの?脳の仕組み変わったんですけど」😅
表紙のフレーズがやけに煽っていてイラつく、インパクト大。
表紙のポップさとは裏腹に内容はとてもためになり目からウロコが落ちる思いとはまさにこのことで、大人世代の勉強について良くある勘違いや間違いを徹底的に正してくれるでしょう。
日本の教育ってよく試験に向けての「詰め込み型」と言われますが、数学の方程式から歴史上の偉人の名前まで、より多くの物ごとを、より効率的に丸暗記して記憶することが成績を上げる近道だと学んできました。
テスト前には「一夜漬け」でひたすら暗記して覚えたし、
内容や体系を理解するよりも、ひとまず一通り覚えることで、初めてそこから理解が進む・・という勉強だったと記憶しています。
んで、大人世代の私たちはこのやり方が染み付いちゃってるんですよね。
学生の頃はひたすらこのやり方で勉強していたから、それ以外にどうやって勉強するの?って感じです。
だから大人になって試験勉強やスキルアップを図ろうといざ勉強に対峙しても今まで通りに飲み込めず泣くハメになる。
若い頃はすぐ暗記できたのに〜😭!
年取ったら思うように暗記できないし、覚えてもすぐ忘れるの〜何で〜〜😭
てっきり脳が老化して記憶力が落ちたからだと長年思い込んできましたが、そうじゃなくて、脳が変化して学生の脳から「大人の脳」に変化したためだと著者の加藤氏は強く訴えます。
学生の頃の脳はまだ成長過程であるため、脳の器質的にもまだ未熟で未発達。
早い話、ただ若くてプリプリなだけ(!)の脳で、未熟なので脳細胞間のネットワークも未発達で社会性や判断力・実行力なども低くお子様レベル。
「若気の至り」に代表されるような、若さゆえのアホな言動も脳が未熟だったからこそで、これには思い当たる節がありますよね・・。
どこかで聞いたことある「8つの脳番地」をもう一度おさらい
30歳を境に脳は大人の脳に成長し、さらにそこからは実行力や判断力も上がることで「超側頭野(スーパーブレインエリア)」が成長していく。
加藤氏は脳の機能を「脳番地」と名付けて8つに分類しました。
それぞれの分野のネットワークが強化されることで脳はその力を十分に発揮します。
つまり、この8つの機能をうま〜く連携してやることで脳の力も向上するらしいのです。
8つの「脳番地」
思考系・理解系・記憶系・感情系・伝達系・運動系・視覚系・聴覚系
8つの脳番地はそれぞれ連携しあっており、それを「一つの会社」に例え、思考系を社長に位置づけ、そこから他の番地へ指示が降りてくる「トップダウン式」のネットワークがあるのだとか。
スポーツでも料理でも、自分にとって得意なことはこのネットワークが発達していて高速道路のように強いネットワークが築かれているのに対し、
苦手なことに関しては使われることがないのでネットワークが脆弱。どんどん使われなくなっていきやがて獣道のようにショボくなってしまう。
この例えなら、例え苦手なことでもあってもあえて取り組んでいくことで少しずつネットワークが太く強化されていき、出来るようになる仕組みも理解できます。
脳力は30歳〜50代をピークにし、脳は死ぬまで成長し続ける
さらに、本来の「脳力」が付いてくるのはむしろ大人になってからとのことで、
もっと若い頃勉強しておけばよかったと後悔したり、
今から勉強してチャレンジしたいなあと思ったりは誰でもありますが、
大人脳になって脳が成熟したからこそ生まれる欲求なんだとか。
なるほど〜
若い頃はなぜ自分が勉強しているのか、この勉強がどんな利益をもたらすのかなんて到底分からなかったのもうなづけます。
それもそのはずですね。脳自体が未熟だったから。
昔から言われてきた事実の一つに、老化したら記憶力が下がるなんてことも今では否定されているそうで、
加藤氏は、脳のピークは30〜50代で、脳の成長は生涯止まることはないと嬉しいことも言ってくれちゃってます。
記憶系よわよわの私が「エピソード記憶」で勉強したら思わぬことが!
ちなみに、大人脳はまず理解することで記憶系がスムーズに働くとのことで、
単語帳をペラペラしてもイマイチ覚えられなかったのが、本書の「エピソード記憶」にヒントを得て理解してみたところあっという間に覚えられたのは驚き。
自分は記憶力がいい方ではなく、ワーキングメモリがポンコツだと思っていたのですが、覚え方の工夫ひとつでちゃんと覚えられるってことを理解しました。
その理由の一つに、誰でもそうですが、好きなことならすぐ覚えられるからです。
ではなぜ覚えられるのか紐解いていくと、好きなことには「楽しい事」が付随しているからなんですね。(あ、この辺は本書読んでください)
TOEICの必須単語である「pave(舗装する)」がなかなか覚えられなかったのですが、
最近ハマって見ている、海外の科学系Youtubeチャンネルで「pave(舗装する)」「unpave(舗装されていない)」と対で出てきたことでなぜかその日にサクッと覚えることができました。
単語本を開いて眺めていてもちっとも覚えられなかったのに。
私の記憶系がポンコツでも、Youtubeが面白くてワクワクした、という感情をともなう経験をしたことにより、「視覚系」「理解系」が存分にバックアップしてくれ単語を長期記憶に入れてくれた、と推測しました。
高校生の頃のように、単語帳ペラペラしながら覚える方法はもう効かないと分かったのもいい勉強です 😂😂笑
(この勢いで、うちの娘が絶賛推し活している韓国アイドルのメンバーの名前を一気に覚えてみることにします。韓国アイドルだけは何度も聞いてもぜんっぜん覚えられません💦💦)
そんな感じで、脳の使い方を学べるだけじゃなく、脳は可塑性によってどんどん成長できることが知識として確固たるものとなり、
よっしゃ!勉強法を変えてもう一度チャレンジしてみようと後押ししてくれる本でした。
この本に出てくるマンガの脳ちゃんが可愛すぎて商品化したら欲しい!
ガチャあったら回したい!!(ガチャ化希望)
ではでは!