あなたは三日坊主ですか?
新しい習慣が飽きずに定着していますか?
いいえ!と即答できる人は少ないはず。
なぜなら、殆どの人は基本的に三日坊主だから。
殆どの人が三日坊主におちいってしまうのか、それにはちゃんと医学的根拠がある。
解剖学的な観点から脳の「やる気スイッチ」の仕組みを知って
新しい事にチャレンジしていこう!という本がこの「のうだま―やる気の秘密」です。
まず、ほんわかしたイラストとゆるい装丁に騙されない方が良い。
掲載されている方法はどれも医学的根拠に基づいたもので
よくある小手先だけの「何ちゃらテクニック〜」とかよりは信憑性が高い。
(著者の上大岡トメさんはキッパリ! たった5分間で自分を変える方法という本も有名ですね。)
マンガベースで読みやすく、難しい医学用語も上大岡さんのゆるい説明で不思議とスッと入ってきます。
「脳はなにかと言い訳をする」「海馬は疲れない」など脳科学専門の池谷裕二氏が監修ということで、
やる気に作用する脳の構造的な話も非常に分かりやすい。
まさに「脳の取扱説明書」を読んだ気分でした。
「のうだま」で脳のやる気スイッチの押し方を初めて知る
ではそのヤル気スイッチはどこにあるんでしょう。
どうやって起動させればいいんでしょう。
文中では「淡蒼球」たんそうきゅう、と呼ばれる脳の器官を中心に解説されます。
この淡蒼球を起動させるボタンは複数あり、
その中の一つの、(文中ではスイッチB)「カラダを動かす」方法について
カンタンに説明します。
肉体が先に動けば脳がつられて動き出す
スイッチB(BODY)の起動方法は
カラダを動かす事で脳を「騙す」ということ。
これは文中では分りやすい例として
生活の中の「あるある」を例にとって解説されていました。
・起きる時間になったらムリヤリ布団を剥ぐ
・気が載らなくてもとりあえずパソコンを開く
・何をしていいのか分からないときはとりあえず立ち上がって歩いてみる
あ〜分かる分かるw
誰にでもあるこれらのこと。
よく「先に笑うから楽しくなる」と聞きますが、れっきとした脳のメカニズムに則っているんですね。
逆だ。笑うから楽しくなる
のではなくて、 笑う → 楽しい!
笑うから脳が錯覚して楽しくなってしまう。
体がムリヤリ動くから脳が騙されてモチベーションを上げてしまう。池谷氏は「ヤル気は迎えに行くものです!」とキッパリ断言しています。
ヤル気を迎えに行く。その言葉カッコいい!
ふむふむ。
とにかく体を「先に」動かすこと。
ランニングに三日坊主になってしまってもとりあえず体を起こすこと。
とにかく体を動かしちゃえば、後は脳が勝手にモチベーションを上げてくるシステムになってるんですって。
良い事を知った。
その他の四つの起動方法は本をご覧下さい。
上大岡トメさんのゆる〜いマンガとは裏腹に、かなりガツンとくる本です。
やみくもにヤル気を維持しようとせず、脳の仕組みに沿ってみよう。
今日も読んで下さってありがとうございます。