好きな言葉は「接触冷感」です。
こんにちは。暑さに弱く寒さはもっと弱いBlissです。
6月を半ばを過ぎるといよいよ蒸し暑さが増してきました。
かと思ったら来週後半は梅雨空に逆戻りとの予報。
もう自律神経がオーバーヒートしそうですが、繊細な私の体はもうすでに振り回されてエライことになっています。
そんなゆる〜い不調が続いていたある雨の日、
ただでさえヤル気を削がれる雨の日、そして生理前だったのもあり、
精神的にかなり落ち込んでしまい、一日中いわゆる『ブルー』に陥っていました・・。
女性の皆さんならお分かりかと思いますが、
生理前に来るあの鬱、あれはどんな対策も効かない「魔の期間」。
何をしようがひたすらネガティヴになるので、台風がただ過ぎ去るのを待つしかない、そんな状況だと思います。
大したことないことにスイッチが入ってワーワー泣いてしまい、
気分は絶望の底一直線。
その時、ふと頭の中に”声”が聞こえたんですね。
え?声?、そう声。声の性質というか、例えるなら「声」とか「メッセージ」としか言い様がないものが頭の中に届きました。
その声は、
「─目を閉じなさい。見えなければ、それは幻です─。」
・・と聞こえました。
ハッとしました。
このメッセージはある本に同じことが書かれていたからなんですが、その本とは『反応しない練習 草薙龍瞬 著』 。
現役のお坊さんが書いた本です。しかもお若いです。
詳細は省きますが、SNS社会の日本人が悩まされている「承認欲求」だとか、人と比べたりとか、
そういったストレスの原因を「妄想」と位置づけ、
ブッダの教えをもとに、どう生きていけばいいのかを説いた本です。
過去の後悔、未来の不安、人間関係のイザコザ、悩みや劣等感、期待、後悔、疑い、・・etc
それは今、目の前に見えるでしょうか。存在しているでしょうか。
存在してしないので、それはただの「妄想」です。
その中で、不安に圧倒された時は目をつぶってご覧なさい。見えていたものは暗闇へ消えてしまいました。だからそれは妄想なのだ、と説いていました。
あの時私の頭の中に響いたのはこのメッセージだったのですが、
今にして思えばあの時は完全に、突如外から私の頭の中に侵入してきたメッセージだったのです。・・誰が私の頭に送ったのでしょうか。
私の脳みそが高速で何か役に立つ情報を検索して教えてくれたのでしょうか。
それとも何か高次の存在が手を差し伸べてくれたのでしょうか。
天国の亡き母が娘がメンタル劇落ちくんになっているを見て呆れて助け舟を出してくれたんでしょうか・・。
なにはともあれ、その場で冷静さを取り戻した私は急に心が穏やかになり、
元どおり、良い気分を取り戻すことができました。
『反応しない練習』のアマゾンのレビュー数が一万越え(!)なのも、いかに日本人が妄想に悩まされ日々生活をしているのかを示唆していると思いますね。
電子書籍を買って読んでから放ったらかしになっていたのですが、やっぱり良い本なので紙本も買おうか考え中です。
今時の新刊にありがちな、優しいフォントとふわっとした語口で読みやすいのに、読んだらすぐ忘れちゃうような内容の本だとか、
逆にエライ人が声高に力説している、付け焼き刃的なテクニックを教えてくれる本ではない、と付け加えておきます。
薬に例えるならこれらの本は、西洋医学で飲んだらソッコー良くなる(なったような気がする)のですが、
草薙龍瞬氏の本は、読んでから生活に取り入れていくことで、漢方のようにじわじわと効いていき、気がついたら考え方が変わって体質が改善されている、そんな本ですね。
人が抱える多くのモヤモヤしたストレス、悩みは蓋を開けてみればすごくシンプル、
そんな気づきを得られるかもしれません。
エックハルト・トールさんとかも同じようなことを言っていましたし、
「さとり」をぐーっと日常生活に落とし込んだ良本です。
ではでは。