最近、ダグラス・ハーディングへの興味が再燃しつつあり、
また、ハーディング氏自身が公案した「頭がない方法」の面白さをもう一度味わいたいと一人、「頭がない方法」をやっています。
その中の実験に自分を指差しながらクルクル回転するという動作があるのですが、一度でも外でやってしまったらヤバイ人認定されて通報されるレベルなのです。
こんにちは。BlissBliss⋆*@テキトーでもうまくいくです。
ダグラス・ハーディング氏の「頭がない方法」には実験を重ねることで、次々と被験者に「頭」がついていない証拠を示し、頭がついていたのだと生まれてからずっと思い込まされていたことに気づかせる意図があります。
ある人には何度実験をしてもピンと来ないかもしれません。しかし何度か遊びながらやっていくと、本質を知る深い洞察を知る驚異の心理実験だということが分かってきます。
原題の「Headless Way」を直訳したから「頭がない方法」なのかと、そんな簡単なネーミングに一抹の不安を覚えつつも、ちょっと言われた通りに実験をやってみたら最後、人によっては天地がひっくり返るほどの衝撃を受ける実験かもしれません。
もし「気づいちゃった」ら、人生がひっくり返るほどのポテンシャルあります。
それでも良いですか?
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「残念ですがあなたには頭がありません。」頭がない方法に見る本当の自分
自分とは何か。新しい見方を得るためにまず、ハーディング氏の指差し実験をしてみることをオススメします。
実験に用意する物は自分の「手」だけ。
手を自分の前に持ってきて、自分に向かって指を差してください。
あなたからは今こんな感じに見えているでしょう。
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自分で自分を指差している。あなたはそう認識しています。
しかし、ハーディング氏はそれを真っ向から否定します。
指は自分がいるであろう方向にある何もない方向を差していると言うのです。
何言っているんだ?自分がいるじゃないかと言う前に、ちょっとストップして、質問の「意味」をよ〜く考えて次の問いに答えてください。
指が差しているのはあなたが見えている映像の裏側、つまり「真っ暗な空間」ではないですか?
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・・・・
自分の目で「見ている」と信じている映像の端には、視界に結びつく前のぼやっとした領域が存在します。つまり、視覚の外で感知できない領域=見えないところ。
この領域はぐーっと引き伸ばしてみると、あなたの後ろ側、あなたの裏側を指差しているのです。
「私がここにいるじゃない!」と言うかもしれません。
じゃあお聞きします。
あなたは今までに自分で自分の顔を見たことがありますか?
何を言っているんだ、鏡を見れば”自分の顔”が映るし、電車の窓にだって”自分の顔”が映る。自分の写真だって今までたくさん見てきたし知っている!とおっしゃるでしょう。
では、ここでもう一度、次の質問の意味をよ〜く考えて答えて下さい。
あなたが自分だと信じているその姿って、「直」に見たことがありますか?
ガラスや鏡などの媒体に映った自分ではない、紙に印刷されたり、データになった自分ではない、自分の姿を自分の目で見るという経験です。
ありませんよね。
人間は体の造り上、自分で自分の手や足を見ることができたとしても自分の「顔」を見ることはできません。(もし仮に、目玉だけ飛び出して自分を見ることができると言い張るなら、あなたは「寄生獣」のミギーです。宇宙へおかえりください🙇♀️。)
それを証拠に、あなたの知っている「あなたの顔」は全て何かの対象に写されたものであり、あなたの指で触れる「あなたの顔の感触」は脳で合成された、ただの触覚なので、それも真のあなたの顔の感触ではないかもしれません。
それでもまだ、何のこっちゃな人は何度か自分を指差して、ハーディング氏が「裏側の領域」を指していると言っているその根拠を考えてみると良いでしょう。
自分ではなく世界が回っていることを証明する実験
次はこの「指差し実験」には続きがあります。
その指から目を離さないまま、その場でぐるっと一周して下さい。(ゆっくりでOKですよ!)
あなたが動くと指の後ろに広がる風景はこんな感じで動きます。
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指を見つめたまま、前に歩いてみても良いでしょう。
その時、こう感じてみてください。
動いているのは「見えている景色(世界)」の方で、自分はこの視野から一歩も動いていないと。
結論から言いましょう。
あなた(本当のあなた)はその場から一歩も動くことはないし、未だかつて動いたことはない。という風に捉えられる。
家にいたらそのまま外に出てみましょう。
あなたの視界は部屋を出て、玄関が見えてきて、そのうち外の道路が見えてくるでしょう。
道路が続いたところで、ちょっとストップして辺りを見回してみましょう。
動いているのはあなたの見ている「画面」であって、あなたが動いている確固たる証拠はないんです。
そこで被験者は頭が真っ白になるかもしれません。
何を言っているんだ、体を使ってここまで歩いて来たし、足と道路の接地面の感触だってちゃんとあった!私が移動して来たんだ!と躍起になります。
イラストがないと難解を極めた哲学的な話でもあり、一休さんでもポクポクチーンしても閃かなそうな、ある種の禅問答にも聞こえるこの実験。
「世界が動いている」は何か別の比喩でも何でもなく見たまんま、ダイレクトに感じなさいとハーディング氏は言っています。
事実として本当の私は一度も「ここ」から動いたことがないし、私たちが「私の頭」と信じているモノは存在しない─。
言っていることはものすご〜〜〜く簡単なことなんですよね。
今はチンプンカンプンでも、何度か繰り返し実験をすることで、柔軟な考えを持つことができれば「あ!ほんとだ!😵」と気づく時がきます。
実験でこれに気づいた瞬間、ゾワゾワ〜〜〜〜っと鳥肌が…というのは嘘で、鳥肌こそたちませんでしたが、「ああ、なるほど!」とストーンと腑に落ちたのを思い出しました。
「空」の体験はどこでもできる
覚者のひとりであるムージは、サットサンと呼ばれるセミナー集会に来ていたある一人から「自分を探したいのですがどうすれば良いですか」という質問に対して、
「それは例えるなら、あなたは今ABCセンターの中にいるのに、「ABCセンターはどこですか?」と聞き回り、わざわざABCセンターを出てバス停からバスに乗って、ぐるっと遠回りしてまたABCセンターに戻ってくるような馬鹿げたことをしようと考えています。」と言っていました。
自分探しなんてしなくても自分はここにいるんです。
片時も離れず一歩も外に出たことはありませんし、
自分だけ歩いてどっかいっちゃった!ということもありません。
(自分だけ歩いてどこかいっちゃった!とリアルで言い出したら病院を勧められるレベルです)
ですから一時期流行った「自分探し」はありえないということですね。
いつでも片時を離れず、本当の自分が、その「空っぽの静寂」から眺めているのですから。
「頭がない方法」の中でも代表的な「指差し実験」をレクチャーした動画がありますので、ぜひ繰り返しやって新しい見方を得ていただきたいです。
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いつも読んで下さってありがとうございます。