モッタイナイ。
以前ケニアのワンガリ・マータイさんが訴えたことでTVやメディアなどで沢山耳にした記憶に新しいかと思います。
海外ではこのモッタイナイに相当する言葉がないとかで、日本独自の素晴らしい美意識として再認識されました。
モッタイナイって身の回りの物や資源に対してだけでなく、目に見えないものにも使います。
例えば時間。
私たちの人生はオギャーと生まれた瞬間から時間を消費する日々を送ります。
今こうやっている間も刻一刻と流れている時間は誰にでも公平に与えられ、そして過ぎ去っていきます。
タイムイズマネー、時は金なりと言ったエライ人がいましたが、まさに時間は流動的であり一瞬たりとも止まってはくれません。
若い頃はピンとこなかったその言葉が今身にしみるようになったのは年のせいでしょうか。
流されるままぼ〜っとしているとあっという間にフケこんでしまうもの。
2018年は、ダメージこそ少ないものの無駄に時間を浪費し、まるでムシャムシャと家の土台をムシャムシャと食い荒らすシロアリのように知らない間に私たちを消耗させる
モッタイナイ時間の使い方を洗い出してみました。
これ。時間がモッタイナイ。
過去を恨むの時間がモッタイナイ。
変えられない後ろ向きな考え方をスパッと止める事が出来た、ある人の言葉が印象に残っています。
個性派でぶっ飛んだメッセージを配信し続けるユーチューバーのケミオさんの言葉。
「偏差値35」という脅威のキャッチフレーズを持つケミオさん。10〜20代の子から絶大な指示を受ける売れっ子ユーチューバーでもあります。
そのケミオさんはリスナーからの質問に対して「過去に嫌なことをされた人を恨む時間がモッタイナイ!」と実にカラッと答えていました。
これには頭をガツーンと叩かれたような衝撃を受けました。
私より一回りも年下のケミオさんの考え方にめちゃくちゃ動かされました。
その時間がモッタイナイ、まさにその通りだと。
頭の中で今はもう終わってしまった事をいつまでもウジウジ反すうする事ほど不毛な時間はないはずです。
それなのに私たちは過去のどうしようもできないことに対していかに時間を浪費しているか・・。
ノーベル賞の天才物理学者ですらタイムトラベルを屈指して過去へ行くことはできません。
あの時こうしていれば・・あの人と出会わなければ・・
こんな親の元に生まれてこなければ・・
その後悔の念はどことなくほろ苦さを含んでいるため、思い出すことで感傷に浸れてちょっと中毒になりやすい。
過去の絵空事を空想してああすれば良かったこうすれば良かったと感傷に浸っていたいだけなんです。
もうそうなったら立派な中毒。
過去のことをアレコレ考える行為は猛毒ですよ。
一度思い出したらもうOK。
何度も終わってしまった過去のことを後悔しそうになったら「時間がモッタイナイ」と気づくようにしましょう。
人を妬む時間がモッタイナイ。
嫉妬は人間の感情の中で最も陰湿な感情だと思います。
嫉妬の感情なんて口にするのもはばかれる気がしませんか?
「私はあなたに怒っている」と言う事はあっても「私はあなたに嫉妬している」と言うのははばかれるし、勇気がいります・・。
それほど嫉妬の感情はネガティヴなイメージがつきまとっているのかもしれません。
かくいう私もすぐ人を羨み、モヤモヤとした嫉妬の感情を持っていました。
でも一見ゴミに見える嫉妬も有効活用すれば、立派な夢実現ツールになる原石を秘めています。
「何よ、あいつなんて!」と情念の炎があなたの胸の中にくすぶり出してやがてあなたの胸いっぱいを支配し出したら、
そこでストップ!!
あなたが嫉妬するその誰かは「あなたがいいな、なりたいなと憧れる姿」なんだと気づいたらしめたもの。
ムダにメラメラ燃えていたその嫉妬の炎はその瞬間からあなたを理想の姿に近づける推力になるはずです。
とは言え、
嫉妬は時間のムダだと頭で分かっていても感情ってついていかないもの。
少しずつ意識を変えていく長い目で崩していく姿勢が肝心です。
焦らずゆっくり。
嫉妬してしまったらその感情を感じて、その嫉妬の対象があなたの理想の姿だと理解して観察する。
そうしていくうちに、本当に理想に近づくようになって、ああ嫉妬する必要なんてなかったんだ〜と実感するようになりますから。
嫉妬のままでいるのモッタイナイ。
何でも諦めるのモッタイナイ。
私たちはン十年生きていると頭の中に「経験」というデータベースが形成されるようです。
このデータベース、それこそ私たちが生まれた時から学んできたあらゆる経験則が収められ、血肉のような存在になっています。
それは例えば赤ちゃんの頃のハイハイをしていたら家の柱にぶつかったから次からは柱を避けるようにハイハイしよう!というような経験から学んだことや、
成長してからのこと、先輩の告白に失敗して傷ついたから次からは自分から告白するのはやめようなんて人生経験まで、自分だけの経験から自分なりに学んできたことが蓄積されています。
ここで注意したいのは私たちがそれぞれ抱えているデータベースはあくまで「自分なりに解釈した」学びであって、
周りの総論とか意見は一切無視したデータベースであるということ付け加えておきます。
そう、つまり超独断と偏見に基づいた完全にマイ・データベース。
だから超ヘンテコなものも多い。
たまたま体調が悪い時にシイタケのバター炒めを食べたらさらに気分が悪くなった事があって、
「シイタケのバター炒めは食べてはいけない」と学んだとか、そんなしょうもなくてショボイこともデータベースには入っている。
何を言いたいかというと、そのヘンテコデータベースはあなたに対して基本的に否定的であるということ。
年齢を重ねれば重ねるほどその傾向は強くなっていき、
何かをする前からあなたのデータベースが0.2秒で「それはやめた方がいい」という結果を弾き出す。
年を取れば取るほど新しい未知のことをに躊躇するようになるのもそのデータベースのおかげなんです。
これは非常にモッタイナイことです。
確かにデータベースが弾き出したその結論は説得力があります。
あなたが色々な経験を重ね失敗をし、時には「もう二度とこんな目に合うか!」と恥ずかしい思いをして経験をした上での「それはやめた方が良い」という結論かもしれません。
でもそれだって本当にそうだろうかと疑うべきだと思います。
以前の失敗だって、たまたまうまくいかなかっただけかもしれないし、2回めには出来たかもしれない。
あなたはただやり方を知らなかっただけで別のやり方だったらうまくいったかもしれないし、
たまたま運が悪かっただけかもしれない。
↓人間の記憶を作る脳なんて結構ファジーであいまいでいい加減なのは私も色々な本を読んで学びましたから。
その目の前の、やりたかったけど失敗しそうで怖くて躊躇している新しい事を始めてみませんか?
モッタイナイことを洗い出してみよう。
まだお正月気分が覚めやらない2018年のスタートもあっという間に過ぎ去り、気がつけば「えっ!?もう今年もあと1ヶ月!?」なんてシャレにならない展開をむかえないよう、
無駄であり、時間を費やすのがモッタイナイことを洗い出してみませんか?
ではでは。