人生の中で一番多感な時期である思春期。
二次性徴とともに心も体も大人へ向かって急激に成長するこの時期はメンタル面でも一番繊細な時期です。
思春期の子供がいるお母さんはどうしたら目の前の「暴君」をおとなしく手なずけるか日々奮闘中だと思います。
こんにちは。Bliss(@Bliss_Blink)です。
現在中二の我が家の娘はまさに思春期真っ只中。
ああ言えばこう言う、親ウゼェ!・・でも構ってくれなきゃヤダ!
中学生って2つの相反する気持ちに揺れ動く難しい〜年ゴロでもあるんですよね。
台風のような思春期のハートに近づきすぎて「心の暴風雨」に巻き込まれて大ケガ・・!なんてこともありました。
子供が全然言うことを聞いてくれない・・。そう言う時期だと分かっているんだけど思春期の子には一方通行に感じてしまうこともしばしばですよね。
暖簾に腕押しだと嘆く前にこの時期は親も意識の変革が必要。
いつまでも素直で可愛かった小学生の頃の我が子を相手にするような接し方をしていませんか?
親も「思春期モード」に切り替えて子供に接してあげることが大事だと思います。
そこで私は「3ない」を実践して思春期の子供との「イイ感じの距離」を保つことで親も子供もストレスなく、
子供が必要な時にサポートしてあげられることの重要性に気づきました。
「3ない」を実践してから子供との関係もスムースになって私自身のストレスもなくなり、ストレスがなくなったことで子供に余裕を持って接することができたせいか子供の自己肯定感も上がってきたように思います。
さっそく「3ない」やってみませんか?
勝手に期待しない
二次性徴にともなって声変わりや発毛に男の子から大人の男性へ、女の子から大人の女性へと心も体も目まぐるしく変化していきます。
男女ともに異性を意識して自分のアイデンティティが芽生える大切な時期ですよね。
女子はいよいよ生理も始まると同時に、生理前に他人にイライラをぶつけるという大人さながらのメンドクサ〜い局面も出てきます。
そうすると今までどんぐりの背比べで足並みが揃っていた同級生たちも、それぞれ得意なところと苦手なところがハッキリしてくるように見えます。
急に大人びる子も出てくれば、特技に抜きん出てくる子もいて、周りと格差が出始めると、敏感な子供は素早く察知して「どうせ私は・・」とコンプレックスを抱え込むようになります。
中学生とコンプレックスは切っても切り離せないもの。
人一ば容姿も気にするようになり、前髪一本思い通りにならないとキレるくらいに敏感になります。(笑)
感情むき出しでピリピリした中学生に変な期待は禁物。
「〇〇ちゃんはできるのに・・」周りのデキル子と比べて勝手に凹んで、それを遠回しに子供に押し付けていませんか?
子供からしたら勝手にガッカリしてろ!と言いたくなるはずです。
その子らしく育ってくれれば良い。そんな足し算方式で子供を見ませんか?
干渉しない
要するにほっとけ。ということです。
中学生なんて自室にこもって何をやっているのか、何を考えているのか分からないくらいの距離感が丁度いいんです。
まるでヘリコプターに乗って上空からターゲットを監視するのように子供を四六時中監視したがる親のことを「ヘリコプターペアレンツ」と言うようですが、アレはやめてください。
付かず離れずの位置にいて、子供がヤバいことや危ないことをしそうになったらガツンと口を挟むぐらいの距離でいた方が子供も身構えません。
いざという時頼りになるのが親なんだと認識してくれたらこっちのものです。
信用しない
中学生の子供は信頼はしても信用はするな
子供の通う中学校を定期的に訪問してくれる警察OBのカウンセラーの方から聞いた言葉です。
信頼はしても信用するなってどういうこと?信用しないなんて子供を信じるなということ?と疑問に思うかもしれません。
中学生の子供は信頼はしても信用はするなとは、しっかり子供のことを信頼した上で思春期の子供の言うことを鵜呑みにしちゃいけないということ。
特に中学生の時期は社会性がつくと同時に親離れも加わると親に隠すことが増えます。
要するに親に対しての「嘘」が多くなるのだそう。
親よりも友達や先輩への依存がシフトしていく時期なので、親に対して嘘ついちゃうこともあります。
センパイや友達 >>>>> 親
子供が悪いものに触れないよう、親がせっせと子供に囲っていたバリケードはいとも簡単に崩壊して、外部から悪い誘惑が簡単に入り込んできます。
友達の言うことを100%真実だと思ってしまうので、それがたまたま悪い誘惑だったりすると何の疑いもなく聞き入れてしまいます。
親には怒られたくないし親にバレるとめんどくさいので親に対してはテキトーな嘘をつくようになります。
まだ子供が純粋だと思っている親は子供の言うことをハイハイと鵜呑みにしてしまう・・。
あなたのことを信頼していると伝えてあげて、ちょっとした異変に気づけるよう子供の行動を陰でしっかりと見張る。
ヘリコプターペアレントになってはいけませんが、灯台ぐらいの位置から子供を見守ってあげられたら良いですね。
3ないをしたら子供に起きた変化とは?
部屋を片付けて欲しいな、脱いだ靴下はきちんと洗濯カゴに入れて欲しいな・・
子供にこうなって欲しい、ああして欲しい、そんな期待は胸の中にグッとしまい、期待はしていないけどこうしてくれたら嬉しいなと思ったことを伝えてみる。
そうすると自然とやってくれちゃったりします。
もちろんやってくれなかったりもします。ここがポイント。
それでいいんです。期待していませんから。
ここで期待しちゃうと「どうしてやってくれないの?」「あれほど言っているのに」と勝手な期待の風船がムクムク膨れ上がって来ます。
こちらの要求(勝手な)が通らない=ストレスがたまる
こうなるとどんどん小さな期待を裏切られその都度ストレスがたまるという不満スパイラルに陥ってしまうのです。
干渉しすぎるのもそう。
実は私の母も祖母も大の干渉魔!
「あんたのことが心配だから」「あんたのためを思って」と私の部屋にまで来て「宿題したの?」「あれしたの?」と言いだす始末でした。
今になって思うと、あなたのためを思ってというのは口実で実は母が一人で気にもめていただけだと分かります。
子供からしたら「ウゼエ」だけですよね。
娘が中学生になって親に対して反抗的な態度をとろうがついあれこれ子供に干渉して口出しをしてしまう、「親に向かってなんて口利くのぉぉお!!」としょぼい「親の威厳」を振りかざしては勝手に意気消沈する有様でした。
でもある時、穏やかに見守る方がお互いのためにもずっと良いと気づいて「期待しない」「干渉しない」「信用しない」を徹底することにしました。
そのうち、四六時中イライラして時には親に当たりまくっていた娘の様子が軟化し、口調や物腰も穏やかになりました。
以前は聞いても「っるさいな〜ッ!」と突っぱねられていましたが、思春期ならではの親に言えない学校や友達との悩みも話してくれたり。
私のストレスもぐんと減ってイライラしたり落ち込むこともなくなりました。
親の不安やイライラ、戸惑いなどはどんなに隠していても子供には伝わるんですよね。そうすると伝染したかのように子供も当たりがキツくなるから不思議です。
これまさにパラドックスで、北風と太陽の話を思い出しますね。
まとめ
子供に期待もしない、干渉もしない、さらには信用もしないなんてちょっと放任に見えますが、子供を客観的に見れるような立ち位置を見つけて欲しいという事です。
まだ幼さが残るといは言え、子供が中学生になって精通や生理が来たらもう一人前の人間。
小っちゃな大人、一人の個人だと考えます。
それを証拠に年頃になると慣れ親しんだ親から離れようとする意思が働き、脳下垂体からホルモンが出てあの思春期のトンがった雰囲気が作られるわけです。
思春期は子供から大人へと成長していくために必要な過程なんだと考えて、ちょっと離れたところで見守る。
それが中学生の子供に対してのベストな距離感かなと思いました。
嵐の時期が過ぎれはウソのように親に成長を見せてくれる時期が来るそうです。
私もまだその嵐の中だったりしますが(バリバリ傘を刺していますが)こんな思春期も懐かしいなと思える時期が来るのかもしれません。
ではでは。