テキトーエレガンス

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ルイ・ヴィトンのロゴは○○だった!マニアックだけど誰かに話したくなるフォントの本2冊


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朝晩ぐっと冷え込むようになりました。

こんにちは。Bliss(@Bliss_Blink)です。

日照時間が短くなると心配なのが気分の急降下・・。え、ありませんか?

お日様が遠くなる季節になるとメンタルがやられやすい私は、天気予報で「明日は寒くなる」と聞くとやだな〜と身構えてしまいます。

一年を通して元気いっぱいの人がうらやましくてしかたありません。

お日様が遠くなると家でゆっくりペラペラ本をめくってみたくなります。

仕事柄フォントの本をよく読むのですが、たかが文字、されど文字。フォントデザインを知れば知るほど文字の魅力にズブズブとハマってしまいそうです。

フォントを知らない人でも絵本のようにめくれて、それでいてウィットに富んだフォントの本2冊をご紹介します。

まちモジ/小林 章

まちモジ」はドイツでフォントデザイナーとして活躍していらっしゃる小林章さんの本。

「日本の看板文字はなぜ丸ゴシックが多いのか?」という表紙のタイトルと、「まちモジ」とデカデカ書かれた丸ゴシックが印象的ですね。

街中いたるところに転がっている看板の文字、標識を徹底研究した本。・・と言っても写真が8割なので写真集を眺めるように読めます。

「モジ」の徹底研究というよりは、ふらっと散歩しながら「あそこの標識のモジ見て!面白い!」とか「あの看板の文字カワイイ〜」と眺めている気分で、

各国の街中の文字の特徴とか、街中のサイン・看板・標識・バスの停留所の文字から駅の案内表示まで、私たちは普段まじまじと見ることがなかった「まちモジ」の魅力を知ります。

私たちって、「あっちですよ〜」とどこかを指差されたらその先は見るけど、「指そのもの」を見つめることってないんですよね。

その指って丸かったり、ゴツゴツしていたり、スッと指先が長かったり、どんな感じなんだろう。

へえ、面白い。

マカロンのお店で見るような、あのいかにもフランスのエスプリ感満載のオシャレなフォント、ドイツのあの、いかにもドイツっぽい実質剛健で男性的なフォント・・

まちモジってかなりお国柄が現れるんですね。

フランスなんて街中の文字だけでもうフランス!って感じがする。

でもデパ地下のスイーツショップからアパレル・雑貨屋さんにいたるまで、日本でもそこらじゅうで見かけるフォントですね。

こういうエスプリ感あふれるフォントって女性をターゲットにしたお店でよく使われていて、どこか癒しのエッセンス感じてステキ。

本書では企業のロゴ等に使われている「コーポレートフォント」についても初心者目線でわかりやすく解説されています。

私が大好きなルフトハンザ航空が公式で使っているフォントが「Helvetica(ヘルヴェティカ)」だったとは知らなかった!

↓「Helvetica(ヘルヴェティカ)」ってこんなフォント。

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Helveticaって私も結構好みなフォントなんですよね。アーバンな感じで洗練されていて使いやすいフォントだし。

フォントのふしぎ/小林 章

こちらもフォントデザイナー小林章さんの本。

娘が読んでいた本「まんが宇宙のふしぎ」みたいに「○○のふしぎ」というタイトルはずるい。ふしぎを知りたい私のような人の探究心をコチョコチョとくすぐります。

フォントのふしぎはもっとフォントの魅力に一歩踏み込んであり、中級者向けな感じ。

本書では、世の中に溢れんばかりのフォントの歴史や構成について丁寧に追っていて、

「ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?」というサブタイトルの通り、ルイヴィトンからドルチェ&ガッパーナまで数々の有名ブランドの「ロゴ」の中に隠された、

高さそうに見せる工夫などに触れています。

この本を読んでへぇ!とプチ感動したのは「ブルガリとルイヴィトンのフォントは同じ「FUTURA(フツラ)」を使っていて

同じフォントを使っているのにルイ・ヴィトンとブルガリがそれぞれ印象が違って見えるのは、ただ文字と文字の間隔(カーニング)を変えているだけというシンプルな原理だったりしたこと。

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↓あと、地味に知らなかったのがこれこれ。

BULGARIじゃなくてBU“V”GARI。LじゃなくてV。ヴィー!

これは古代のローマ字の表記からインスピレーションを得てるんだって。

考えた人結構スゴイよ。

学術的な内容も織り混ぜてあって、写真が多めですがその濃厚な情報量に驚かされます。

この一冊である程度フォントについて知識が身に付きそう。

フォントはふしぎ!

私たちの一日は何らかの文字を目にすることから始まります。

朝起きるとまず新聞やスマホのニュースに目を通し、駅などではあらゆるサインや広告の文字が目に飛び込んできます。

当たり前の生活は様々なフォントで成り立っていると言っても過言ではありません。

上記の2冊は毎日私たちの目の前を流れて行く名も無きフォントの不思議にせまった本です。

誰かが必死で考えた情報に適切なフォントで彩りを添えて世に送り出す─。

私もちょっとだけそんな仕事をしていますが、もっと街のサインや広告や標識に目を配ってみて欲しいな〜と思っています。(笑)

普段スルーしてしまうフォントをあえてじっと意識を向けて見てみると面白いと思いませんか?

ではでは。