こんにちは。Bliss(@Bliss_Blink)です。
ユニークな人柄と自己催眠を利用した独自のメソッドで悩みがちな現代人をノンストレスに導く大嶋信頼氏の最新作「お金の不安からいますぐ抜け出す方法」を読み終わりました。
大嶋氏の本を何冊か読んだことある方なら分かると思うのですが、かな〜り独特の口調の方なので好き嫌い別れると思います。(笑)
でもこの本はクセがなく読みやすいと思います。
(きっと大嶋氏の頭の中では沢山のアイディアが浮かんでいて、多分それらの概念は「無意識さん」からのギフトだと思うのですが、おそらくその無意識さんを言語化するとどうしてもあの口調になってしまうのかもしれません。)
また大嶋氏は催眠のプロフェッショナルでもあるので、本全体が大きな「スクリプト」と呼ばれる催眠になっています。(これは種明かしになっちゃうので氏も具体的にどんな催眠かは避けていますが)
だから読者は本を読むだけで勝手に無意識が働いてくれると解釈してわけわからないままにしておいてOK。
前置きが長くなりましたが、「お金の不安」なんて人類不変のテーマであり(笑)、一冊の本に収まりきらないような気がしますがこんなタイトルで大丈夫ですか!?と勝手に心配しちゃいました。
大嶋氏はお金の不安から今すぐ抜け出す鍵は「嫉妬の発作」であると説いています。
人の不安は嫉妬の発作の影響に集約されると力強い言葉までも。
ホントかな〜・・との疑いは本を読み進めていくごとに確信へと変わっていきます。
勝手に起こる「嫉妬の発作」はコントロールできない!
大嶋氏は人の脳の中には誰かの真似をしようとする「ミラーニューロン」があり、人の脳はWEBのネットワークのようにお互いが繋がりあっていると伝えます。
わかりやすい例えとして、隣の人のあくびが自分に移ってあくびをしてしまった経験は誰にでもあるはず。
脳は誰かの神経細胞の働きによって誰かの真似をするようになっているのだそうです。
繋がりあった脳のネットワークは常に色んな人と繋がっているので、時には受信したくない嫌〜なものまで勝手に受信してしまう諸刃の刃でもあります。
誰かの脳に感じた嫉妬を「ビビッと」受信してしまい近くにいる全く関係のないあなたの脳が発作的に反応します。
なんだか分からないけど疲れるとか原因不明の体調不良に悩まされたりするのは、もしかしたら誰かの脳で起きた「嫉妬の発作」をあなたの脳が勝手に受信して影響を受けてしまっているのかも、という大嶋氏の理論です。
この嫉妬の発作は生活のあらゆる行動に影響していて、それはお金の面でも影響があると考えます。
無駄使いがやめられないのも、計画的に貯金ができなくて自己嫌悪になってしまうのも他人の「嫉妬の発作」によるものだとしたら・・?
そしてこの嫉妬の発作をコントロールすることはできないし、無意識下で勝手に起こってしまうものなので嫉妬の発作を飛ばしてしまった張本人は全く自覚がない。
怒りとか喜びとかの感情ではなく、「嫉妬」っていうのがミソですね。
本能的に脳が感じてしまう感情のひとつなのでコントロール出来ない。
嫉妬によって脳のある部分の細胞がビビッと発火する=コントロール不可能な「発作」という形で誰かに飛ばしてしまう。
それは親から子へ、旦那さんから奥さんへ、姑から嫁へ、先輩から後輩へ、上司へ・・
一見「あなたのためを思って」と子供を心配しているお母さん。態度とは裏腹に実は無意識で子供にビビッと嫉妬の発作が起きてしまい子供が言う事を聞かなくなる話、
さらには親が子供の年収に嫉妬の発作を起こし、チャンスを掴もうとすると親の病気やケガで収入アップを逃してしまう話。
無意識にビビッと飛ばした嫉妬の発作が身近な人のあらゆる行動をがんじがらめにしていたケースを挙げられているのですが、どれもこれもよくありそうな話ばかりで驚きます。
そう。よくある話の裏にはこんな「引っ張り合い」があると仮定すると・・。
嫉妬という感情そのものの恐ろしさよりも、むしろ無意識下で影響し合う脳のネットワーク力に対してゾッとすることうけあいです。
飛躍しすぎてると感じますか??私はそうは思わないかな〜。
嫉妬のホントの正体は「孤独」?
嫉妬を感じてしまうその根底、奥の方には誰もが持つ愛されたいという「孤独」に引き金があると大嶋氏は伝えます。
あいつの年収が良い=自分は取り残されてしまう=孤独感から嫉妬の発作を起こす
贔屓されているように見える=あの人は神から愛されている=孤独感から嫉妬して相手を運を奪おうとする
なるほど、嫉妬の発作の根っこには孤独感が引き金を引いていると考えると合点がいきますね。
嫉妬深い人はやりたいから嫉妬しているのではなくて心の孤独感が勝手に嫉妬を引き起こしているとも考えられる。
根深い問題がありそう。
「あの人は孤独なんだ」そう考えると脳のネットワークで「ビビッと」飛ばされてきた嫉妬の発作をかわせそうです。
自分の嫉妬の発作は「嫉妬している」と自覚する
自分が嫉妬の発作を飛ばしていたらどうすればいいか。
意外にも「自分はあの人に嫉妬している」と自覚することで自分が発している嫉妬の発作をおさめることができるとのこと。
大嶋氏は、可愛がられていた部下に嫉妬していて無駄使いがやめられなかった自身のエピソードとともに、一旦自分の嫉妬を認めたことで無駄使いがスッと収まったと述べています。
自分で自覚するってどんな状況でも大事なこと。
自分は嫉妬してしまっているんだと客観的に見ることで、発火のようにカーッと血が昇ってしまったアタマを冷静にすることができるから。
自覚はとても合理的です。
他人の嫉妬の発作は「発作またぎ」で華麗にスルー
怖いのは勝手に飛ばされてくる他人の嫉妬。
メラメラと悪意そのものをぶつけてくる嫉妬はないかもしれませんが、遠回しに嫌味を言われたり態度に示されることで嫉妬アピールをされたことはあるはずです。
そんな時に個人的にツボだったのが「発作またぎ!」と心の中で唱えること!
大嶋氏は今までも魔法の言葉を沢山紹介しているのですが、この「発作またぎ」は読んで字のごとく、
めんどくさい他人からの嫉妬を感じた時に唱えると嫉妬をスルーすることが出来て、なおかつ相手の嫉妬の発作も収めちゃう一石二鳥の魔法の言葉なんです!
大嶋氏が紹介する魔法の言葉って、一見そんなアホな〜とツッコミたくなるような簡単な言葉なのですが唱えてみると意外な効力を発揮して驚かされることがあるんですよね・・。
おまじないと何が違うとと言われたら返答に困りますが、これは大嶋氏の得意とする自己暗示や催眠、はたまた大嶋氏の「無意識さん」から捻出された最良の言葉でもあるので一概にバカにできない。
疑ってたらタダなんだから四の五の言わず言ってみろ、ってなもんです。
さらに第四章では自分がどのくらい嫉妬の発作を受けやすいかテストをして具体的に自分がどのタイプかを判定し、それに合った「スクリプト」をやってみることで他人の嫉妬の発作から身を守り、徐々にお金が貯まる性質になっていくそう。
他人の感情に左右されがちな私には強力なバリアになりそう。
スクリプトでは大嶋氏が推奨している「心に聞く方法」で相手からの嫉妬の発作の正体を確認してみるのも良いかもしれません。
どっちにしろ、嫉妬の発作の存在に気づくだけで不快な感情に振り回されなっている自分に気づくはず。
私はこっちの収穫の方が大きかった。
嫉妬は脳の発作なんだ、他人から飛んできたと思ったら呪文のように「嫉妬またぎ!」と唱えていつでも冷静さを取り戻すことができる。何なら「嫉妬の発作キター!」とかテキトーなことを唱えても効果ありそうな気がしますね。
これで嫉妬の発作がビシバシ起きている