日本にいる六万人くらいのペンギンファンの皆様、
こんにちは。Bliss(@Bliss_Blink)です。
12月14日の今日はなんとアムンセン隊が初めて南極点に到達した日を記念して「南極の日」なんだそうです。
アムンセン隊と遅れてイギリスのスコット隊、その直後に日本からも
さて、南極と聞いて思い浮かべる動物は何でしょうか。
そう南極といえば真っ先にペンギンを思い浮かべる人も多いはず。
南極周辺を含めると南極に住んでいるペンギンは体が大きいコウテイペンギン、一回り小さいキングペンギン、ジェンツーペンギン、アゴヒゲペンギン、アデリーペンギンなど沢山いるのですが、
中でも一際目立つ柄のコウテイペンギンとキングペンギンはそっくりなことから、2つを混同している人が実に多いことに驚かされます。
これはペンギニスト(ペンギン好きなだけ)の私としては放っておけない
一昨年前、暴言で有名になった某議員のように「違〜う〜だろ〜〜!」と言いたくなります。
覚えておいて損はない見分け方についてレクチャーします!
(コウテイペンギンはエンペラーペンギンとも呼ばれていたり、またキングペンギンはオウサマペンギンとも呼ばれていますが、ここでは「コウテイペンギン」と「キングペンギン」という呼称で統一しています。)
コウテイペンギンは名古屋港水族館とアドベンチャーワールドにしかいない
日本国内でコウテイペンギンが見られるところは実は限られているのを知っていましたか?
現在、日本では愛知県名古屋市の名古屋港水族館と和歌山県白浜町にあるアドベンチャーワールドでしかその姿を見ることができません。
つまりそれ以外の水族館・動物園ではコウテイペンギンを飼育展示されていないということ。
日本国内でどちらか迷ったらキングペンギンということですので簡単に見分けがつきますね。(テキトー)
そう考えるとコウテイペンギンはかなり珍しい貴重なペンギンと言えます。
スリムな方がキング、ぽっちゃりな方がコウテイ
コウテイとキング、2つを並べてみると一目瞭然なのですが上記の環境のせいもあり、2つの水族館以外の施設でコウテイペンギンとキングペンギン並べて見ることはできません。
しかし、コウテイペンギンは風船のように大きくぽっちゃり、キングペンギンはスレンダーでコウテイペンギンとに比べると背も小さいです。(それでもペンギンの中では大きいですけどね)
ペンギンは集団で生活する動物なので右へならえ!とシンクロが大好きだったりします。
コウテイペンギンは風船のように大きな体をしていますが、コウテイペンギンだけはあえて南極の真冬にあたる5月〜8月にかけて出産と子育てをする鳥類のなかでも珍しい習性を持っているので、
南極に吹き荒れるブリザード(雪嵐)に吹き飛ばされない重量と、-60℃にもなるという極寒の氷の世界で耐えられる脂肪を蓄えたおかげであのビア樽のような体型になったとも言えます。
極寒の南極でも生きていけるよう適応したおかげなんですね。
このままだと端っこが不利なので順番で真ん中とチェンジします。真ん中では暖かく蒸し風呂状態で湯気が立ち込めるそうです(何その天然のサウナ)
@Amazonプライムビデオ【潜入!スパイカメラ~ペンギン 極限の親子愛】より
一方、スリムなキングペンギンは南極周辺の
だからそれほど体に脂肪を蓄えなくても生きていけるわけ。
もしお笑いコンビを組んだらキングペンギンは「細くて小さいほう」と呼ばれ、コウテイペンギンは「ぽっちゃりの大きいほう」と呼ばれるはずです。
首元の黄色い模様が離れていたらコウテイ、クッキリしていたらキング
両者とも首元に特徴的な黄色い模様があります。
特にキングペンギンは黒い羽毛の中にハッキリと黄色い模様があるのに対して、コウテイペンギンはぼんやりとしていることに気づくはずです。
あと、キングペンギンの目はどちらかというとツリ目でキツく見え、目ヂカラ半端ないです(笑)
キングペンギンを怒らせたら多分怖いです。
アイスピックのような鋭利な
そんな武闘派なところがあるキングペンギンに比べてコウテイペンギンは温厚で体格のせいか動きも鈍くおっとり気味。
赤ちゃんはコウテイとキングでこんなに違う!
↓コウテイペンギンのヒナ(赤ちゃん)は真ん中にいる灰色のこれ。
もうあざとい可愛さ。
可愛さ全振りで人間様もメロメロです。
コウテイペンギンが大活躍するアメリカの映画「ハッピーフィート」では主人公にもなり、ペンギンの赤ちゃんといえばこの顔!というぐらいの知名度がありますが、どのペンギンの赤ちゃんなのかは知らなかった人も多いはず。
一方、キングペンギンのヒナは全然雰囲気が違います。
↓右側にモフッとしている存在感たっぷりのこれがキングペンギンのヒナです。
ギャップ萌えの可愛さ。
茶色いモフモフの物体がキングペンギンの赤ちゃんです。
モッフモフ。
キングペンギンは「世界一美しいペンギン」と言われるだけに果物のキウイや子グマを思わせる茶色い毛玉の物体・・ヒナのギャップに萌えます。
隣にいる鮮やかな大人のペンギンに比べると随分鈍い色をしていますがこれにもちゃんとした理由があります。
一般的に動物の赤ちゃんは敵に食べられてしまう危険をはらんでいるため、周りの景色と同化した目立ちにくい色(保護色)になって生まれてきます。
雪の上で子育てをするコウテイペンギンの雛は白に近い色。一方、暖かいところで子育てをするキングペンギンは土の上にいることが多いので赤ちゃんも土の色に溶け込んだ茶色になったというわけです。
親は似ているのに雛は似ても似つかぬ姿だとは想像できませんね。
可愛いから食べちゃおうかしら。パクパクッ!
↓
ウッソー!ごめ〜ん
※実際は親鳥がヒナに口移しで餌を与えているところです。
意外に知らなかったコウテイペンギンとキングペンギンの違い、お分りいただけましたか?
いよいよ今年も残すところあとわずか。冬休み友達や家族と水族館へ出かけた時に「これはキングペンギンだよ!」と胸を張って言えそうです。
ではでは。