こんにちは。Bliss(@Bliss_Blink)です。
一段と寒くなり日の短かさを実感する今日この頃。
夜が長くなりおうちで過ごす時間が楽しくなる季節になりました。
手軽におうちで映画を楽しめるAmazonプライムビデオですが、ドラマや映画以外に、BBCやディスカバリーチャンネルなどの
ドキュメンタリー番組のラインナップも充実しているんです。
「たけしの万物創世記」や「どうぶつ奇想天外」「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」を観て育った私には、良質な動物ドキュメンタリー番組が充実しているAmazonビデオのラインナップは嬉しい限りです。
↓その中でも自信を持ってオススメできる超推しドキュメンタリーがこのシリーズです!
Amazonプライムビデオ【潜入!スパイカメラ~ペンギン 極限の親子愛】
(クリックするとAmazonビデオページに飛びます)
そうです!全編がペンギンまみれ!
ペンギン好きには「究極の親子愛」が「究極のペンギン愛」に変換されてしまうほど、
何度観ても飽きないドキュメンタリーです。
もうこれはちょっと早いけど間違いなく今年のAmazonビデオオブザイヤーに決まりだね!
ちょっとネタバレを含みますが内容をざっくりご紹介していきます。
※以下ちょっとネタバレ含みます
可愛いだけじゃない!過酷すぎる環境に生きるペンギンライフに迫る
【潜入!スパイカメラ~ペンギン 極限の親子愛】は、イギリスの「BBC EARTH」が住むところも種類もちがう3つのペンギンの生活を1年間に渡り追ったもの。
繁殖から産卵、やがてヒナが巣立っていくまでのペンギンの一年をBBCが誇る最新鋭の「スパイカメラ」が捉えます。
全3シリーズでは、南極に住む最大のペンギンであるエンペラーペンギンをはじめ、「亜南極」と呼ばれる南極周辺のフォークランド諸島に住むイワトビペンギン、
そして動物園などでもおなじみの暖かいペルー沖に住むフンボルトペンギンの一年を追うのですが、
このドキュメンタリーにはある重要な“何か”が出てきません。
ヒントは全編オールペンギンということ。
そう、人間が一切出てこない動物ドキュメンタリーです。
一般的に動物の群れは警戒して人間に近寄らないと言われています。
これでは超間近でペンギンの素顔を撮る事は出来ませんね。
BBC EARTHは本編で人間を徹底的に排除して、撮影者までペンギンを利用しているのですが、
無人でどうやってリアルな映像を撮る事が出来たのでしょうか。
最新鋭(?)のスパイカメラにも注目
そこでBBCが誇る最新鋭の「スパイカメラ」が活躍します。
↓岩に扮したこの「岩カメラ」とか
↓これです。(大爆笑)
ふざけているわけじゃなくて本当に高性能なカメラなんですよ!
このスパイカメラのおかげで入り込めないペンギンのコロニー(群れ)に潜入し、
野生ペンギンの映像を間近でカメラに収めることができるんです。
しかも50台ある(!)という超リアルなスパイカメラ。色んなポーズのカメラが存在しており、
↓ペンギン型は二足歩行で歩いたり泳いだりと、なかなかペンギンになりきっている感じ。
ちなみに目の部分にも小型カメラが仕込んであります。
このスパイカメラはシリーズの全面の映像を撮り続けますが、
ペンギンに求愛されたりケンカを売られたりと幾多の受難を受けることになります(笑)
ペンギンのパパはイクメンでワンオペ育児をする!?
ペンギンの子育てで一番驚いたのが、本作品に登場するコウテイペンギン、フンボルトペンギンそしてイワトビペンギンどれも
オスが卵を温めたりヒナを世話したりとかなりのイクメン傾向があること。
オスとメスが代わりばんこでお世話をする鳥なんですね。
特に長時間イクメンをつとめるのが、本作品でも出てくるエンペラーペンギン。
本編でも出てくる「世界でもっとも過酷な子育てをする鳥」とも言われているコウテイペンギンの過酷すぎる育児ライフは印象に残るところでしょう。
エンペラーペンギンは南極の一番寒〜い冬に繁殖・子育てをする習性があるんだけど、
メスは卵を産むとすぐにオスに託しエサを取りに数ヶ月の間コロニーを離れてしまう。
その間オスは移動する以外はほとんど動かず、メスがが帰ってくる数ヶ月先までじっと卵を抱き続けるんです。
そう。メスが帰ってくるのは数ヶ月も先。
マイナス20℃の極寒の中では卵を一瞬でも離したら瞬時に凍ってしまうので、卵を足の間の抱卵嚢(ほうらんのう)という袋に入れて
ひと時も卵から離れられないので絶食したまま(口にするのは雪だけ)、時に“
そう、メスが戻るまでは完全にオスのワンオペ育児!
ヒナが孵ったら今度はヒナにエサを与えなければならず、吐き戻したものをエサとして与えるため、
体重が半分にまでに落ちるほどの過酷さです。
イクメンとは言え数ヶ月も絶食をする人間はいませんので、コウテイペンギンが置かれた環境がいかに過酷さを極めているかが分かりますね。
メスが帰ってくるとヒナをメスに託し、今度はオスがご飯を食べに海へと向かいます。
産まれたばかりの我が子に情がわいちゃったパパペンギン。なかなかヒナをママに離したがらないそうで、まるで人間そのものですね。
オスがご飯を食べに旅立つのはたった二週間後とはいえ、後ろ髪を引かれる思いで妻子を後にするパパペンギン・・。
何とも切ないッ。
ヒナが初めて見た親の姿はこんな風に見えるのね。
親鳥は足下にいるヒナに顔をぐにゅ〜っと寄せてエサを器用に口移しで与えるのですが、その姿がほほえましくもあり、同時にペンギンのたくましさも感じます。
“ペンギンまんじゅう”で猛吹雪も怖くない
コウテイペンギンが集団で身を寄せ合い“おしくらまんじゅう”状態で過ごす「ハドル」は有名です。
「ハドル」とは南極特有のブリザードと呼ばれる猛烈な寒さの吹雪から身を守るため、
ペンギン同士が集まって体を寄せ合いじっとブリザードが収まるのを待ついわば“おしくらまんじゅう”。
ハドルの中心はけっこう温かく蒸し風呂状態になるとのこと。体温高い
ただ“おしくらまんじゅう”して暖をとっているわけではありません。
中心でぬくぬくだったペンギンは外に、外側にいたペンギンは中にと、ローテーションを組んでちゃんとみんなが暖をとれるよう、
小股で行進しながら少しずつポジションを変えていることが分かっているそう。
南極は冬の間、4ヶ月に渡り太陽が昇らない“
コウテイペンギンのまん丸のボディはたっぷりの脂肪と羽毛で覆われているものの、ブリザードと呼ばれる猛吹雪が吹き荒れる中では心もとない。
みんなでおしくらまんじゅうして暖をとるハドルは木も岩もない南極で寒さに耐え抜くための知恵なんですね。
ペンギンって頭良い!
厳しい自然。良いことばかりじゃない。
ここは極寒の南極であり、ヒナにとって優しいゆりかごではない。
南極という極寒の地では一定の間防寒を取れないとそれが死に直結するため、一人前になるまでに毎日沢山のヒナが命を落としていきます。
ここでは母親から離れること=死を意味する。
ヒナを亡くした仲間を慰めていると言われてみればそう見えるし、
それはペンギンに聞いてみないと分からない。
でも、子供を残そうとする強い本能があるなら同時に子供を亡くした喪失感も絶対あるはずだ。
冷たくなったヒナを見つめる母親の姿を見ると、ペンギンにだってそんな絆の感情があると信じたい。
エンペラーペンギンのヒナは目に見える早さでみるみる体が大きくなっていく。
ママペンギンと同じくらいの背丈になったらいよいよその時はやってくる。
巣立ちだ。
巣立ちの時は突然やってくる
ママペンギンはヒナの成長具合で巣立ちの時を見極める。
それが母親からの最後のエサになるとは夢にも思わないヒナはいつものようにママにエサをねだる。
親達はヒナがエサを食べたのを見届けると、脇目も振らずに海へ向かっていきます。
まだヒナがピーピー鳴いているのにヒナの元から一匹、また一匹と去っていくんですよ。
↓さっきまで口移しでエサを与えていた可愛い我が子を置いて。
親は決して振り返らない。
命を賭けて育てたヒナだけど別れの時はこんなにそっけない。うー、切ない。。
これが動物のありのままの姿なんでしょう。うん、自然は厳しいな。
頑張れヒナ。お前はもう今日から自分でエサにありつくんだ!
たくましく立派になったヒナ達がいよいよ海へ!
残されたヒナ達は自分たちの力だけでエサを取らなければ飢えて死んでしまいます。
鳴こうがわめこうがコロニーに残されたわずかな大人の鳥たちは助けてくれません。
コロニーのある繁殖地から沿岸までは数十キロ。
しかたなく、親が歩いてきた長〜い道のりを今度はヒナ達が歩いて戻ります。
途中には天敵のカモメもいたり道に迷ったりと前途多難な予感。
さてヒナ達は無事母なる海へたどり着けるんでしょうか!?
続きは観てみてね。
ピョンピョン飛ぶイワトビペンギン
一方、亜南極に住むイワトビペンギンの生態も面白い。
真下にあるエサを求めて毎日巣と海を言ったり来たりするのですが、
巣のあるところは100メートルもある断崖絶壁の上。
“イワトビ(Rock-hopper)ペンギン”の名の通り、岩と岩の間をピョンピョン飛んで、
時にはフリッパー(両翼)と鋭い足のツメをザイル代わりにして立ちはだかる岩の壁を器用に登っていきます。
盛大にコケます
イワトビペンギンが小さい体を目一杯使って高い崖を登っていく姿は必見です。
逞しく生きるペンギンたちの姿にキュン
「丸々していてヨチヨチ歩きで愛らしい」──。
私たちが描くペンギンの姿はこんなイメージだったと思います。
少なくともこの【潜入!スパイカメラ~ペンギン 極限の親子愛】を観るまでは!
しかし、【潜入!スパイカメラ~ペンギン 極限の親子愛】はそんな人間が抱く都合の良いペンギン像を払拭してしまいます。
観終わった後では「たくましくてカッコよくてそして可愛いペンギン像」へと変化しているでしょう。
遥か数万年前に生息していたウミガラスを共通の祖先に持つと言われるペンギン達。
空を飛ぶための翼を捨て、海に潜るために体を進化させてきました。
ペンギンの生態は私たちの想像をはるかに上回り、
人間が根を上げてしまうような過酷な環境の中にあっても生きていく術を持っています。
動物園や水族館で見る可愛らしいペンギンの姿につい色眼鏡で見てしまいますが、
本当はすごくカッコ良くて聡明な動物なんですよ。
与えられた能力を上手に生かしてたくましく子孫を残していく、その健気さにめちゃくちゃ心を揺さぶられるドキュメンタリーです。
ペンギンには「勝手なイメージを描いてごめんなさい!」と謝りたくなりますね。
というか謝りましょう!(笑)
野生のペンギンに会いにいきたい!でもどうやって行くの?
→南極ツアーに参加するか「ボルダーズビーチ」でも野生ペンギンが見えるよ!
ちなみにペンギンに会いにいける南極ツアーがあるようです。
ホシザキ株式会社の特設ページ【ハッピー!ペンギンアイランド】の「キューブの旅ブログ」では、
↓マスコットキャラクターのキューブが実際に南極へ行った際のレポートを見る事が出来ます。
やっぱり南極は遠いな〜!
これによると、南極にはさすがに日本からの直行便はありませんが、アメリカから南米のアルゼンチンを経由して
最終的に極地船で南極に向かうツアーがあるようです。
これによると成田からアメリカに向い(この時点で十数時間かかる)、アルゼンチンのブエノスアイレスを経由して
最終的に南端の「ウィシュアイア」という町から極地船で南極に向かうというハードスケジュールのようです・・
しかも極地船では南極周辺の大荒れの海の中を突き進んでいくとか、
ハードスケジュールにもほどがある(笑)
ん〜、見たいけど寒いのやだよって人は、ペンギンの聖地であるボルダーズビーチがいいかもしれません。
以上、個人的に超おすすめしたい動物ドキュメンタリーでした。
ではでは。