こんにちは。BlissBliss⋆*@テキトーでもうまくいくです。
ご年配の人のアドバイスって若い人には耳が痛〜く聞こえるものです。
私の実家では祖父母も一緒に暮らしていたのですが、両親が共働きだったもので日中面倒見てくれるのは爺ちゃん婆ちゃん。
年頃になると大人特に爺ちゃん婆ちゃんの小言は余計にうっとおしく感じるもの。
生まれた時代も育った環境も何から何まで違う、爺ちゃん婆ちゃんの意見なんて聞けるかよ〜って感じで聞く耳持たずでした。
やがて自立して自分も子どもを持つ身になったとき、あれだけうっとおしかった爺ちゃん婆ちゃんの小言が、すんなりと聞き入れるようになってきたのは人生の経験値が上がったからでしょうか。
そもそも、世の中の仕組みや人の本質なんて生まれた時代は違えど、50年前どころか100年間もさほど変わっていないのは、当時の文学などを見聞きしても明らかですよね。
人生で起こるさまざまな悩みや問題をヒラリとかわし、今後も続くであろう人生を”うまいことをやる”にはどうしたら良いんでしょうか。
Amazonプライムリーディングで何気なく読んだ「心に折り合いをつけてうまいことやる習慣」がジュワッと染み渡るように効いてきて、力み過ぎていたことに気づくことができました。
本で語られるのは御歳89歳で現役の精神科医として70年(!)も現場に立っているという、中村恒子先生の人生の捉え方やあり方についてまとめたもの。
89歳というご長寿もすごいことですが、直前までフルタイムで精神科医をされており「つい最近やっと週4日勤務になった」らしい。世間の同年代の方はすでに隠居生活をされているというのに…!
ちなみに私の婆ちゃんは85歳で他界しましたが、気丈なものの晩年は思考力もだいぶ弱り、身体なんてあちこちが悪くなっていたぐらいです。
意地悪なことを言うようですが、この手の本に書かれるくらいの人って、大抵メンタルが人一倍強いか生まれつきスゴいポジティヴが、はたまたと生まれ持っての上級国民だったりと、なんだ、恵まれてるじゃん!と読む側はガッカリしたりするんです。
「〇〇さんだから成し遂げたのでしょう」と憎まれ口を叩く人の気持ちがわかるものです。
読む前からすんごい斜に構えて読んだこの本ですが、易しい文なのであっという間に読み終わった。
んで内容を振り返りました。
読み終わったKindleを見てみるとアンダーラインがいっぱい。個人的にすごく共感したところ、タメになったところが多かったんです。
漠然とした不安にモヤモヤしている人や人間関係にイライラしている人には、今の自分を振り返るキッカケがもらえるんじゃないかな。
あなたを幸せにするのは身の丈に合った生き方
中村先生のこれまでの89年の間にはどれだけの苦楽があったのか、その半分も生きていない私には予想もつきません。
終戦後に16歳という若さで一人、広島から大阪に出てきて苦労した話などをうかがうと、中村先生は苦労知らずのお嬢様というワケではないし、
身長146cmで体重は40キロ足らずと、小柄も小柄。失礼ながら想像する限りパワフルな感じは受けなそう。
遊び人の旦那さんに苦労させられても子どものためにと離婚を踏みとどまったこと、親との軋轢や仕事のことで思い悩んだ時期にも触れられていて、中村先生も人並みにご苦労を重ねられてきたし別に強いメンタルの持ち主でもない様子…。
…じゃあどこからそんなパワーが湧いてくるの〜?
本の最後にその答えを知ることとなりますが、その前に中村先生の「うまいことやる習慣」のヒントを見てみます。
うまくくやること=いかに力を抜くかということ
本書には朝は早起きしろとか人に感謝しろみたいな年寄りくさいこととか、サボるな真面目に働け!耐えろ歯を食いしばれ!なんてモーレツ精神論も一切出て来ません。
全体を通してとってもユルいです。
全体を通して、上から目線のスタンスではなく、おそらくゆっくりとした関西弁で「こうしたらええんやない?」と新たな考え方を指し示してくれます。
押し付けがましくない優しさを感じるのは、中村先生が人の心と向き合う精神科医という立場におられるからでしょうか。
人生”100年”世代と言われる今、多分ずっと働きながら生きていく私たちは、年がら年中仕事をことを考えて仕事のことで悩み続ける日々を送っていると思います。
あ〜そうだよね、先生言ってくれてありがとうっ!と頭の切り替えができたのがここ。
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せやから、「何で働くんやろ?」と迷った時には、単純に「働くのは、自分が食べていくお金を稼ぐため」と割り切ってええと思いますよ。
<中略>
「生きがい」とか「己の成長」なんていうのは。自分をちゃんと食べさせるようになったあとに、余裕があったらボチボチゆっくり考えていけばええと思います。
人生は長いんです。
私のような省エネタイプの内向型には一番効率の良い働き方なんですよね、これ。
やりがいを見つけろ、好きなことを仕事にしろ、自分のやりたいことをしろなんて言うけど
そればっかり意識を取られると今の自分が味気ないものに見えてしまうしね。
仕事だからと割り切っちゃった方が省エネモードで息切れしない。(笑)
他人には他人の人生があると考えるとラクになる
「ほどほど」「ぼちぼち」この重要さは今になって痛いほどよく分かります。
子育てをしているとよそのお家との格差を目の当たりにすることが増えます。
子育ても家庭も、中途半端でええんです。「ぼちぼち」ってことやね。
よその家庭はこうやから、世間では普通こうやからと、ヘタに比べるもんやなくて、「うちはこうやから、仕方ないんや」と開き直ってしまうことが肝心です。
子供の同級生の誰々ちゃんは出来がいい、それに比べてうちの子は…と心の中で比べてしまったり、しょんぼりしたりの連続。それはいけないことと分かっているのですけどね。
一度周りと比べ始めるのが習慣になると決して満足できないループに陥り、いつも不満を抱えたイライラ・ママになってしまいます。
「他人には他人の、自分には自分の人生がある」この本の著者は、中村先生は他人との間にうま〜く線を引いていて、自分と他人を隔てるこの”境界線”を感じながら人と接すると、不思議と対人関係もストレスなく過ごせるのだと話しています。
ほとんどの問題はきっと「なんとかなる」
「ほとんどの問題はきっと何とかなる」
中村先生がいつまでも元気で何事に対しても柔和でしなやかな姿勢なのは、「何とかなる」という腹を括ったベースが根底にあるからなのでしょう。
どんな物事も「何とかなる」ようになっていると私も信じている節があるので心の底から共感できるところです。
どんなに苦境に立たされていても、たとえ今不遇であっても時間が経てば何とかなるんですよ。
人って、このままじゃ絶対”何とかならない”と思っているから必死になったり不安になるわけで、悩みとか不安の大元はこれだと思うんです。
そこで「何とかなる」と腹を括っていると肩の力が抜けて、今やるべきことをリラックスしてできるようになる。
力を抜いてリラックスできたらちゃんと客観的に物事を見られるようになり、見通しどうすべきか正しい判断ができるのです。
「ほとんどの問題は何とかなる」という考えに「いいね」を1万回ぐらい押したい気分です。
うまいことやる習慣はストレスフリーな生き方でもある
自己啓発本ってやけに強気だし、幸せを自分でつかみ取っていく”攻めの姿勢”が多くて疲れますよね…。
私は元来体力も根性もない人間なのでどんな自己啓発本を読んでも「テキトーにうまくやる」の姿勢は昔から変わらないようです。
自分でああしたいこうしたいと足掻くより、今目の前にある流れにスッと身をまかせる。
スピリチュアル的にに言えば「大いなる存在or宇宙にまかせる」感じですかね。
チャンスが流れて来たらとりあえず乗る、調子が悪かったら無理せずストップする、上手くいかなかったらやれる事はやって待つ、川上から桃が流れて来たら取る、みたいな気楽さで良いと思うんですよね。
もちろんここぞという時に気合いを入れて行動する時もありますが、基本は最初からリラックスして「来るもの拒まず」の姿勢で力が抜けているのです。
スタンスはあくまで「うまいことやる」と受け身で良いのです。
そうするとなぜか周りと衝突したり比べたりしないので、余計なストレスがなくなり、ず〜っと生きやすく楽しく日々を送れるようになります。
そう、うまいことやる習慣はストレスのかからない、ストレスフリーな生き方に繋がるから。
「ま、何とかなるっしょ〜」なテキトー状態でいるとなぜかチャンスに恵まれたり、人伝いに良い話が転がり込んだり、運に恵まれるようになるんです。
幸せになってやる!と頑張って歯を食いしばっているときには運や良い人間関係に恵まれなかったりとストレスが溜まるのに不思議ですね。
「チャンスが来たら乗ってみたらええんやない?」
まず、今目の前にあることを”うまいことやって”みませんか?