こんにちは。BlissBliss⋆*@テキトーでもうまくいくです。
ギターの原型?テオルボの魅力
古い楽器の一つに「テオルボ (theorbo)」がある。
テオルボはバロック・ギターと呼ばれる古楽器の一つで、ギターのおばけのような長いネックを持ち、日本の代表的な古楽器・琵琶のような流線型のフォルムがとても新鮮に映る。
テオルボと似たような楽器で「リュート」という古楽器があって、絵画にもよく出てくるので知っている人も多いと思う。
バロック時代のオランダの画家・フェルメールの絵画には、ギターのような形をした楽器「リュート」や、今のピアノを一回り小さくしたような「チェンバロ(ヴァージナル)」が出てくる。
チェンバロは、今よく見るピアノの原型とも言われ、ピアノにそっくりなんだけどピアノとは全く違う音色を出す。ギターとピアノを足して2で割ったような高貴で、甘美で、強い音だ。
チェンバロで演奏されたバロック音楽は特に好きで知っていたけど、このテオルボの存在は最近まで知らなかった。
テオルボの持つ豊かな低音域の音色が耳にすっと染み入ってくる。
弦楽器で例えると、ギターがバイオリンの音色の高さになるなら、テオルボは「ヴィオラ」のような、場合によっては、もっと低い「チェロ」の渋くてまろやかな音域かもしれない。
F・クープラン|神秘の障壁(Les baricades mistérieuses)
フランスのバロック作曲家・クープランのとりわけ有名な曲で、私も大好きな曲の一つ「神秘の障壁(Les baricades mistérieuses)」を弾いている動画を発見。
この曲はクープランの「クラヴサン(チェンバロ)曲集」の中の一曲で、元々はチェンバロ向けに書かれた組曲だ。動画はスペイン出身のテオルボ奏者ダニエル・ザピコ氏による演奏。
「神秘の障壁」は今まで有名無名問わず、数々のピアニストたちが弾いているけど、やっぱり原曲のチェンバロに近いテオルボの音はマッチしていて心地いい。
カプスベルガー|カナリオ
イタリアの初期バロック作曲家カプスベルガーの「カナリオ」。
カナリオとはスペイン領カナリア諸島のことで、17世紀後半〜18世紀初頭にかけてこの辺の民族の舞踏曲を元にした、陽気な雰囲気と、イランの楽器・トンバクのリズムがうっとりさせてくれる曲。
───────
最近、古い時代の楽器(古楽器)を聴きたい気持ちが再燃してきてる。
基本的にクラシック音楽からEDMまで、なんでも聴く耳は持っているものの最近はバロック音楽からはめっぽう遠ざかっていた。
感情をスポンジのように吸い取ってくれる暖かい音色に飢えていたのかもしれない。
ではでは。