子どものネットトラブル対策講座を受けてきた
先日学校と県警察が主催する子どものネットトラブル講座を受けてきました。
今や小学生の6割が持っているというスマホ。
LINEをはじめとしたSNSの普及とともにネットトラブルも増加傾向にあるのだそうです。
ネットトラブルの増加は親のネットリテラシーと比例する
ネットトラブルに巻き込まれやすいケースの特徴として、親のネット意識が弱いことが挙げられていました。
親がネットの知識に乏しいと、子どもにスマホを与えた後は子どもがネットで何をしているのか
どのくらい使っているのか無関心なりがち。
子どもの吸収力はすごく、アプリの操作方法を友達から見聞きしてかと思ったら
親の知らない間にLINEで不特定多数の「仲間」とつながってたりするんです。
実際にあったケースを元に、まず教えておきたい基本のキを考えたいと思います。
ケース1:友達が写っている写真には許可を取る。
水着の写真だったので後になって「恥ずかしいからやめて欲しい」という嫌がる友達が出た。
C子さんと嫌がる友達の間で亀裂が生じ、大きなトラブルに発展してしまった──。
LINEやTwitter、Facebookの背景やアイコンに自由に設定できる写真。
その写真からトラブルに発展したケースです。
この場合、A子さんには大したことない写真でも友達には不快な写真だったわけですね。
ネットに上げるということはみんなの目に入ることになります。
人には「肖像権」があることに触れ、
友達と撮った画像などをネットにアップする際には必ず友達に許可を取ることを教えましょう。
※画像はイメージです
ケース2:顔出しはしない。個人情報には常に気配りを。
SNSでつながっていた人から自宅を特定されて後を付けられた──。
自撮りで一番何が怖いかって、さりげなく写ったもので個人が特定されてしまうことに尽きます。
とくに未成年の子どもはツメが甘い。
テンション上がったままその場でパッとTwitterにアップしちゃって
個人情報ダダ漏れだった!なんてこともあります。
たとえそれが自宅でも同じこと。
ネット上にはおそらく自宅で撮られたであろう写真・動画などが見受けられますが、
そこに名前の入った教科書が写っていたり、スナップ写真が写っていたり・・。
人気ユーチューバーなどは自宅を特定されて押し掛けられたりと、
常に危険と隣り合わせのリスクがあり、
中には何度も引越しを余儀なくされているユーチューバーもいるとか。
ひえ〜。 個人の特定に至る要素が入らないよう、アップする前によくチェックさせましょう。
自宅周辺の自撮りはとくに気をつけて!
※画像はイメージです
さて、最後にちょっと怖いトラブルの話です。
ケース3:知らない人とはつながらない
ある日B美から「私の胸小さくて悩んでいるんだけど、どう思う?」と女児の胸の写真つきでLINEが来た。
そのうちA美の胸を見たいとB子は言い出した。
言われるがままA美は自分の胸の写真を送ってしまったが、後になって不審に思ったA美は両親に相談。
警察が介入してあとで判明したことは、B美は同い年でも女性でもなく、成人男性だった──。
A美さんは完全にB子の人物像を信じきっていました。
もしこんな状況に置かれたら、どんなに賢いお子さんでも抵抗なく写真を送ってしまう心境になるでしょう。
そこを油断させた非常に悪質なケースですよね。
B美自身だという顔写真や胸の写真はおそらくネットで拾った無関係の人の写真だと想像できます。
まさにネット被害を象徴するかのようなケースでゾッとしますね。
子どもにはいくら相手が名乗って顔写真を見せたとしてもウソをついている場合があること。
そして、一度ネットに上げた写真や情報はすべて回収することができないことをしっかりと教えておくべきですね。
知らない人とむやみにつながらないことが一番の予防策なのですけどね・・。
ネットは友達だけにつながっているわけではない
ネットはお友達だけではなく不特定多数の人にも見られる機会があることを
しっかり教えましょう。
ネットにそれほど詳しくない親御さんが勘違いしていることのひとつに
特定の友達「だけ」としかつながっていないと思っていること。
↓でも実際はこう。
特定の友達以外からも容易に入り込めますし、
公開するということは不特定多数の人からも見えるということ。
よくネットの世界を海に例えられますが、
広い海にいる無数の人とつながる危険性があるということを親もしっかり認識するべきです。
すっかりスマホが社会に浸透して、今や小学生があたりまえに持っている時代。
便利なものにはリスクがあることを子どもと一緒に考えたいですね。
そんな時代だから今では学校教育の現場でも親のネットリテラシー教育に本腰を入れているようですので、
ネット知識に自信がない場合はぜひ、学校のネット講座などに参加されてみてください。
ではでは。