久しぶりに衝撃を受けた動画があったのでアップ。
「君は空でありうつやイライラは雲だ。
君はうつに気づいている観察者なんだ。」
と小気味よく話すPrince Eaさん。
ラップを繰り出しそうなカッコいい見た目とは裏腹に
アップされている動画はどれも「人生」「夢」「生き方とは」といったシビアな題材が多く、
社会の暗部をえぐり出しその的確さにはぐっときます。
経歴を見るところ、今話題のユーチューバーの一人なのかと思いきや、
本業(?)はラッパーであり、かつ、老子やインドの覚者バガヴァット・ギータに強い影響を受けているアーティストだそう。
なるほど、確かに「私たちは観察者であり、感情は移り行く雲である」という定義。
インドの覚者だったかタオイズムだか、そんな事を言っていますよね。
Prince Eaさんのメッセージは決して聞きかじった知識をペラペラ伝えているのでない、
実体験を伴ったメッセージであることが深く理解できるのです。
「お前を殺してやる」と言われた過去
Prince Eaさんは壮絶な過去があり、
そこに大きなターニングポイントがあったように思います。
ギャングに所属してストリートを寝床にしていたPrince Eaは、
14歳の時、何の罪もない少年を射殺するという痛ましい事件を起こしてしまいます。
裁判では被害者の母親に面と向かって「お前を殺してやる」と言われてしまいます。
しかし、度々面会に来るのはPrince Eaの肉親でも兄弟でもなく、なんと被害者の母親でした。
そこには被害者の母親のある思いがあったのですが・・
続きはぜひ動画をご覧ください。
すごいな・・母ちゃん。
Prince Eaさんは今でもうつ(Dipression)になるけど、目覚める前のそれとは全然違うぜ?と言います。
本当の自分はうつではなかった。うつを眺めている澄んだ空だった。という悟り体験をしたことで
まさに認識が根底からひっくり返り、
その瞬間くすぶっていた人生のスイッチがONになって自分らしい生き方ができるようになった。
この「観察者」(または傍観者とも言われます)は覚者が悟り体験で到達するひとつの境地だと言われています。
そりゃそうですよ。例えるなら自分がうつに苛まれる人じゃなくて、「うつに悩む人」を描いた映画を観ている
TVの前の人だということに気がついた。
自分は何の影響も受けないただの観察者だと知ったら
Prince Eaさんは悟り(Enlightmentと言っていますね)によって人生の見方が180度変わってしまったケースですが、
何も悟っていなくても同じように「私たちはただ観ているだけの人」だと頭の片隅に入れておけば
感情を取り乱すようなことがあったとしても
自然と距離を置いて客観的に自分を見つめ直すことができる。
気分や感情はいつか過ぎ去っている雲だと分かれば
一時的に暗い気分に苛まれても、時間が経てばどこかへ消えてしまうと思える。
興味深い話です。
いつも読んで下さってありがとうございます。