最近「マンバン」という髪型を知りました。
男の人がお侍さんのように髪を束ねてクルッとまとめることを「マンバン」と言うらしいです。
個人的にマンバンヘアと聞いて思い浮かぶのは、映画『椿三十郎』の三船敏郎さんです。
こんにちは。Blissです。
先週の初めから高校生の娘が発熱しまして、当初は39度越えの高熱が2〜3日続いて泡食ったのですが、昨日になってようやく熱が下がってきました。
新型コロナなのか否かについては、結果から言うと陰性でした。つまりコロナではなかった。
じゃあ何だったのか・・原因は不明のまま。多分これからも病院に行くことはないと思います。
行かないのではなく、現状行きたくても病院の発熱外来はどこも逼迫していて「行けない」状況になっているから!
娘は発熱してからずっと酷い下痢症状で悩まされて、せめて病院で整腸剤ぐらいは・・と願っていたのですが病院に繋がることもできないまま無事(?)治癒に向かって行った感じです。
これで良かったのか悪かったのか・・ちょっと悔しさが残る反面、散々ニュースで報道されている通りの逼迫している医療現場の姿をまざまざと実感して、震え上がったのは言うまでもありません。
熱が出てから私が取った手段や行動を書いていきますので、今、医療現場がどういう状況にあるのか、何か参考にしていただけたらと思います。
いつも言ってる通り、あくまで個人の経験に基づいた事例ですので、そこんとこだけご承知おきください。
↓下記リンクメニューから飛ばせます。
- 発熱外来は繋がらない+予約できない=病院に行けない
- これ本当にコロナ?症状違くない?
- 「抗原検査キット」で陰性が出た!でも陰性の証明にはならないの!?
- やっと受診相談センターにつながるも…
- 発熱から一週間経ち、症状は軽快に向かったものの・・
- 陰性でも念のため自主的に自宅待機を決意しました。
発熱外来は繋がらない+予約できない=病院に行けない
先週の月曜日の朝、「なんか熱があるみたいなんだけど…」とフラフラ私の部屋にやってきた娘。
…もしやと急いで体温を測ってみると、すでに熱は39度を越えているではありませんか!
もう頭の中には「コロナ」の3文字しか思い浮かばず、ついに我が家にも魔の手が来たかと倒れ込みそうになりながらも急いで娘を寝かしつけ、我が家に緊急対策本部(私一名のみ)を設置しました。
まずは当事者の隔離をせねばと、発熱している娘の部屋を隔離してドアというドアを閉め切り、家じゅうのアルコールスプレーやウェットティッシュを準備しました。
発熱=「PCR検査」をすべきだというのは頭の隅にあったので、早速「発熱外来」のある指定病院・クリニックに問い合わせてみることになりました。
多くの病院が、8:30から9:00の間に電話で予約受付を開始するのですが、ここでとんでもない難関があることを思い知らされます。
そう、
電話が一向に繋がらないのです…。
受付開始時間ぴったりに電話したとしても、全くと言っていいほど繋がらない!!
受話器の向こうから流れてくる「ツー…ツー」の発信音を聞いてまた掛け直すという、地道な作業を繰り返すことになりました。
繋がるのを信じて手当たり次第かけまくるのですが、まるでライブのチケット予約をするような面持ちで掛け直しても繋がらない。
「ハイ、〇〇クリニックです。」
繋がって先方の声が聞こえてきたときは天使の声に思えるものの、その舞い上がりもつかの間、繋がったときは、
「申し訳ありません。今日の発熱外来の受付は定員に達したため終了しました。😌」
と終了宣告をされます。
娘が高熱を出している間、この「発熱外来の受診を予約するための争奪戦」に毎朝続けていました。
来る日も来る日もやっているうちに一抹の不安が頭をよぎります。
何だかおかしいぞと思って何気なくネットやTwitterを見てみると、「#発熱外来繋がらない」などの話題でどこにも繋がらないいわゆる「発熱難民」「検査難民」というワードでまことしやかに話題になっていました。
(うちだけじゃないのか・・?ってことは熱があるだけで重病でもお医者さんに診てもらえないのか・・怖ええ!!)
やはり同じように朝から予約を取るためにスマホ片手に奮闘している人は日本全国にいるのだと思うと、「医療崩壊」はもうすぐ目の前まで来ているのかもしれない、いやもう崩壊してね?と考えさせられることになります。
でもスマホは離さないのですが。
これ本当にコロナ?症状違くない?
そうこうしているうちに、高熱で寝込むうちの娘は熱と下痢によってみるみる衰弱し、何度か与えている解熱剤も効いているのか効いていないのか分からない膠着状態に・・。
その代わりお腹を押さえてイテテテテ!と言うが早いか、トイレに行ったり来たり。
そんな激しい下痢症状が繰り返し現れました。
この辺で大きなギモンが頭の中に浮かんできました。
コロナではないのでは?疑惑です。
↓その理由はこれです。
- ・公表されているコロナの主症状「のどの痛み」「咳」「鼻水」などの風邪症状や上気道の症状が一切無い。
- 濃厚接触者であるはずの私に何の兆候もなく無事なこと。
素人目にもこれはもしかしてコロナではなくて、胃腸炎とか何か別の感染症なのではないか?と疑惑をぬぐいきれなくなりました。
39度越えの高熱はまだしも、コロナ陽性になった人から良く耳にする「人生最大の喉の痛み」そして有名な「咳症状」どれもありません。
さらに疑惑を確かにする一番の要素は
看病をしている母親の私がピンピンしていること。
周りでコロナ陽性になった人はほぼ例外なく、家族内感染を起こしています。
一人なったら家族みんななっちゃう。・・コロナがインフルエンザと同じエアロゾル感染ならなおのことですよね。
私はコロナのワクチンを3回接種しているので、感染していたとしても症状が出ないのか、う〜ん。それは考えにくい。
せめてコロナ陽性なのかどうか知りたい!
この時期発熱したらまずそれが真っ先に頭に浮かぶと思います。
私もそうでした。
PCR検査を受けたのか受けてないのか、コロナかそうではないかを早めに学校や会社に報告したいので、分からないのはすごくじれったいと感じている人は少なくないと思います。
病院のPCR検査が受けられないなら、ダメ元で「抗原検査」を受けてみよう、ここで切り替え次の手段に移りました。
「抗原検査キット」で陰性が出た!でも陰性の証明にはならないの!?
現在、私の住む埼玉県さいたま市でも発熱外来に患者が殺到しており、熱がある場合はPCR検査を受けるまでに非常に時間がかかっているようです。
というか、病院に繋がることすらほぼ「不可能」という状況に近い。繋がったら「超ラッキー」です。マジな話です。
途上国ではなく先進国ですがこれです。
最初の難関である「発熱外来の受診予約」が取れない場合、次にどうすればいいか。
発熱難民は自分で何とかして「抗原検査キット」を取り寄せ、自分でコロナ陽性・陰性かを判別して今後の見通してを立てていく、何気に高度なスキルを要求されることとなります。
ネットで調べたところ、埼玉県含め多くの都道府県で抗原検査キットの無料配布事業を開始していることが分かり、早速ネットから取り寄せることにしました。
※埼玉県ではオンライン申請ですぐ取り寄せ可能になっていました。他の自治体は未確認ですが自治体のHPで必ず確認してみてください。
そして首を長くして待つこと2日間。
早速検査キットを使って鼻をグリグリしながら鼻水を採取。検査液に浸すと陽性か陰性かサインが出てくるのですが、
検査をしたところ何と結果は『陰性』。
つまり、新型コロナの可能性はすご〜〜く低い。しかし、ゼロではない。
となると、はて困った。
ここで陽性が出た場合は「陽性が出た人はこちら」として、正式な判定に向けてオンライン診察など何らかのステップに誘導されるようになっているのですが、
陰性は一切無し。
隅っこに小さく、「陰性でも発熱がある場合は病院の診察を受けて欲しい云々」と書いてあり不明瞭なのです。
『陽性の方はこちらへどうぞッ!!・・え、あなた陰性?・・あっそ。さよなら。熱あるなら念のためPCR検査受けてね。後は自力で頑張って〜👋』ってな感じです。
発熱難民・検査難民からついに「陰性難民」にステップアップしたのですが、
ここでまた宙ぶらりんになりました。
そしてここで「陰性」が出たことで、あとでさらにややこしいことになるとは思ってもみませんでした。
やっと受診相談センターにつながるも…
私の住む埼玉県では新型コロナに関してさまざまな相談機関が設けてあり、そのうちの一つに「受診相談センター」という相談窓口があります。
何とかして病院に繋がりたいと思っていたので、意を決して電話してみるものの、
ここも発熱外来と同様、朝から一向に電話しているものの繋がらない。・・当然ですね。
ところが肩を落としていた矢先、ふとしたタイミングでセンターに繋がり相談をする機会をもらえました。
電話口に出た女性の相談員さんはとても穏やかで話しやすく、娘が高熱を出していて下痢症状が止まらないこと、病院で診察を受けたいことなど、
自分でも知らないうちに不安やストレスを感じていたのでしょう、堰を切ったように話しが止まらなくなり、不安に感じていることを率直にお伝えしました。
相談員さんの見解は私が感じていることと全く一緒でした。
- 多くの医療機関が発熱があるだけで外来を断られ、無条件に発熱外来に通される現状にある
- たとえ今熱が平熱に下がっていたとしても、一度でも発熱があったら発熱外来対応となる。
- 相談センターにも毎日クレームの声が届いて真摯に受け止めているが、繋がるまで何とかして病院に電話かけまくることをお願いしている現状である。
発熱があるかないかの基準は厳しくなっていて、一度でも発熱したらもうアウト。
病院に直接行って外来で受診することはできず、必ず発熱外来を経由することになります。
予約争奪戦を突破しようと、発熱があるのに直接病院に来てしまう人が後を絶たず、不便をおかけするがそれは避けて欲しいと強く言っていました。
「抗原検査キット」で陰性が出たけど意味がない?
ここで抗原検査キットの話に触れ、陰性が出たことで発熱外来とは別の手順で病院につなげてもらえるのではないかと淡い期待をしたのですが、
そんなことはなかったです。当たり前か。
相談センターの総意としては、
抗原検査キットは万能ではなく、陰性が出たとしてもPCR検査による医師の診断がないと陽性・陰性は確定を約束するものでない。
なので発熱外来受診の際は必ずPCR検査を受けていただく。
とのことでした。
じゃあ何でわざわざ発熱している人向けに抗原検査キットを配っているんだよ〜〜!!とツッコミたくなりますが、
・・ここで私はハッと我に返って察しました。
多分ですが、医療現場とお役所の動向に温度差があって追いついていないのだと思います。
現場は来る日も来る日も駆け込んで来る患者さんを対応することで精一杯で、お上のやることに追いついていません。
😅😅😅😅
こちらに症状が出ていることをお伝えすると、相談員さんは看護師資格をお持ちの立場から、こんなアドバイスをいただきました。
- 今は下痢を止めないことが最善。下痢を治す薬はないので、必要に応じて解熱剤を飲んで良し。下痢によって多くの水分を失うので、水分はこまめに摂取して欠かさずにする。あとはひたすら療養すること。
- もし「ハアハアと呼吸が苦しそう」「息苦しくなってきた」などの症状が現れたら躊躇なく救急車を呼ぶこと。
あくまで相談センターなので病気の診断をすることはできませんが、それでも
気持ちがスーッと楽になったのは言うまでもなく。
ピンと張り詰めていた緊張の糸がほどけてほんの少し、先が見えてきた感じがしました。
発熱から一週間経ち、症状は軽快に向かったものの・・
発熱から5日目でやっと熱が下がり、微熱程度に落ち着きました。
最後まで粘りましたが、相変わらず予約取れないしでしどうしようもないので諦めて、戦線離脱を決意。
白旗を揚げる頃には娘の体調も少しずつ回復し、おかゆやパン、果物など柔らかいものを口にするぐらいの食欲も戻ってきました。
6日目には微熱はあるものの見た目はすっかり回復し、ここぞとばかりに溜まっていた学校のワークなどを必死で片付けているようです。
結局コロナだったの?何だったの?と聞かれても、知らん!!って感じで開き直っています。
だって病院にかかれないから分からないし。😢
「ユビー」でセルフ診断をしてみる
果たしてどんな病気の可能性があるんだろう、
症状検索ができる「ユビー」というアプリでおおよその見当をつけています。
これによると診断予想の結果は
・・やはり「細菌性胃腸炎」と出ました。
おそらく何かの食べ物にあたったことによる、何らかの感染性胃腸炎?ではないかと思っています。
でもお医者さんじゃなきゃ分からないので、これでは断定はできないですけどね💦
陰性でも念のため自主的に自宅待機を決意しました。
万が一コロナだったとことを考えて、いちおう10日間は「自宅療養」として籠城しようと思っています。
今回のことで日常生活が一瞬にして修羅場となる危うさを経験しましたし、まさに「一寸先は闇」で、
コロナに罹患することはもとより、ちょっと熱を出しただけでも一気に何の治療も受けられない窮地に陥るのだと身をもって体感しました。
健康な状態ではうかがい知ることはありませんが、第7波の影響は私たちの想像をはるかに超えるもので、
医療の現場では本当に切迫してギリギリの状態で患者対応をしているのだと知り、
現場で働いている人には本当に頭が下がる思いでいます。
なので、もしこれから熱が出た、なんてことがありましたら、
くれぐれも電話もなしに病院に直接行ったりしないでください。
👆これ本当に現場を困らせてしまうようです。SNSでも医療従事者の悲痛な声が聞こえてきます。
食料や医薬品(解熱剤は多めに)のストックを用意して、最悪、自宅療養できるように備えをしっかりしておくことが肝心ですね。
まだまだコロナ終息のかげりは見えませんが、旅行や観光など人の動きを緩和し出してきています。油断せず参りましょう。
んなわけでお盆休みは看病三昧だった私は、明日から仕事なので今日はひとまずゴロゴロしています。
ではでは。