テキトーエレガンス

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田舎の親が子供に強要しがちな「幸せの黄金律」について考えてみる


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こんにちは。Bliss(@Bliss_Blink)です。

夏休み前半は雨天や曇りのスタートとなりました。

夏休みの時期は田舎に帰ろうと車で県道を走らせていると、川の方からバーベキューの良い匂いが漂ってきます。

ちょうどGWぐらいから秋にかけて地元を流れる川は絶好のバーベキュースポットとなり、

毎年多くの家族連れで賑わいます。

夏の始まりとともに川幅いっぱいに広がる観光客を見て、あ〜今年もまたお盆がやってくる〜と思うわけです。

身内の「結婚はまだ?」攻撃の背景にある心境

お盆。

子どもの頃は何よりもワクワクする夏の一大イベントだったのは私だけじゃないはずです。

お盆となると親戚一同のいとこや近所の子どもが集まって一日中遊びます。

みんなでゲームやUNOをしていると大人が「スイカできたよ〜」とが大皿いっぱいのスイカを運んでくる。

お墓参りに行った帰りに花火を買い、暗くなるとお待ちかねの花火で遊ぶ─

そんな夏休みのあの一日が思い起こされます。

しかし無邪気だったいとこ達も、大人になるにつれ親戚の集まりから足が遠のいていきます。

気づけば毎年いつも同じメンバーが集まったりして、来ない人は「そう言えば○○ちゃん最近来ないけど元気?」と噂をされる存在になるわけです。

親戚の集まりにくるいとこ達は順風満帆な、回りから「親孝行」と褒められる人だけです。

「ニート」や「アラサー独身」の世間的な「負け組」は、まるで最初からいなかったかのように自然消滅していくのです。

親戚と顔を会わしたところで言われることは分かりきっているからです。

「結婚は?」「彼氏できた?(彼女できた?)」攻撃に会うからなんですよね。

若いうちなら身内から浴びせられる悪気のない“口”撃にも耐えられますが、

なぜか生き方そのものを否定されているような気がして、自分が今いけないことをしているんじゃないかと耐えられなくなってくるものです。

身内は自分たちの子ども達が「人生のチェックポイント」を通過したか気になって仕方がないのです。

結婚している人だって今度は「赤ちゃんはまだ?」「二人目は?」「家買わないの?」と延々と課題を提示され続けるので、

無事結婚という最大のステージをクリアしても、その先にもチェックポイントが続くことが分かります。

親世代をしばる「幸せの黄金律」

私の周りには判を押したように似たような住まい環境のファミリーが多いんですね。

↓こんな同級生周りにいませんか?

✔️ 高校(大学)出たら地元で正社員として就職する
✔️ 就職したら女は早めにできれば28、9歳までに結婚する
✔️ 地元か親元から近いところに新居を構える
✔️ 落ち着いたら新築の家を買う
✔️ 子どもは2、3人設ける
✔️ 定期的に孫を祖父母に預ける



その影には親がよかれと思って子どもに勧める「幸せの黄金律」が根強く残っていて、

さらにその黄金律を支える一つの大きな信念があります。

それは「所帯を持つ」ということ。

所帯を持つという言い方はちょっと古くさいですよね。

親世代は「結婚して家庭を持って初めて一人前になる」と言われて育ってきたし、それが幸せなことであると信じてきました。

良い意味でも悪い意味でも人生をああしたい、こうしたいと自由に選ぶ選択の余地がなかった。

いつからか決められた「幸せの黄金律」に従って所帯を持てばそれなりに幸せに暮らすことが出来たし

それが結果として親孝行に繋がった背景があります。

だから当然自分の子ども達にも「黄金律」に従って幸せになってもらいたい。人様に恥ずかしくない「所帯持ち」になってほしい。その一心で押し付けてくるのかもしれません。

親の気持ちはよくわかります。

しかし親世代では当たり前だった社会が今では随分変わっています。

低賃金で働かされる若い人達、終身雇用の崩壊、ブラック企業問題、少子化、結婚離れ・・

親世代からしたら真逆の社会になっているのに、親の頭の中ではそれらのニュースを見ても「どこ吹く風」だったりします。

今の社会を取り巻く事情なんてお構いなしに、親は「うちの息子はちっとも結婚しない」だの「孫の顔が見たい」だの言っちゃうわけです。

悪気はないのですがちょっと偏りすぎている気がしますね。

田舎でのバツイチの風当たりはキツイ

子どもの頃から植え付けられた「幸せの黄金律」というのはそうそう変えられるものではなく、

親はそういうものと割り切って考えた方が良さそうです。

とくに私はシングルバツイチなので、周りからもどこか「一人前」と認めてもらっていないな〜と日常的に感じています。

特に子どもがいると、子どもの同級生のご家庭は上記の「黄金律」に乗ったご家庭がほとんどです。

自分はマイノリティで欠けているんだと容赦なく自覚させられます。(笑)

それに追い討ちをかけるように親からも再婚を勧められることもしばしば。

何とかして幸せの黄金律にもう一度乗ってほしいという親心でもあり優しさでもあるのですが、

その裏に「あなたは欠けているのでまだまだよ!今のままではいけないのよ!」という否定の気持ちが透けて見えるので居心地の悪さこの上ない。

う〜ん。バツイチ独身のままでいちゃだめなのか。

親孝行って何?時々考えることがあります。

では黄金律に乗れなかった「ハズレ組」に居場所はあるのでしょうか。幸せの黄金率に沿った生き方をしてこなかった、または不意に外れてしまった、そんな人に救いはあるのでしょうか。


結論:マイノリティに救いはない。田舎を出よう!

結論から言うと、残念ながら田舎にはハズレ組を受け入れる余地はないようです。

若い人のみならず、居心地の悪さを感じた人はさっさと都市部に出て行ってしまうので田舎に残っているのは自ずと”幸せの黄金律の沿った生き方をしている人”です。

その生き方をしていれば親や親戚からとやかく言われないので居心地が良いのです。

当然子育て世代が欲しい自治体としてもまちづくりは子育て世代を中心に設計されますので、道を歩けば黄金律の生き方にぶつかり私のような”そうでない人”は微妙〜に否定された気分になり肩を落とすことになります。

いっそマイノリティな自覚がある方は大都会、せめて色々な人がいる「ちょっと都会」に出ましょう。

私も限界集落から「ちょっと都会」に出てきて生活していますが、ここでは色々な人が暮らしているため多様性を認めるキャパシティがあり、

ド田舎にいたときより居心地は良いです。(それでも不便を感じるときはありますが)

多様性を認める街は少なからず発展しています。

そこにあなたの居場所はあるはずです。

※うちでは、お盆になると決まって従兄弟ファミリーがやってくるため、何となく気まずいので「旅行に行く」という名目で実家から避難をしています。(笑)

↓↓2018年ついに田舎を出ました🤗↓↓

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