近年の世界統計によると、猫を飼っている人が犬を飼っている人を上回ったようです。
現代社会であくせく生きている人間にとって、人に媚びず自由気ままに生きている猫の姿は理想であり、羨望の存在として映るのかもしれません。
Youtubeでは毎日のように世界の猫動画が更新されていることからも、猫による世界侵略の野望は着々と進んでいることが分かりますニャ😸。
こんにちは。BlissBliss⋆*@テキトーでもうまくいくです。
ちなみに私の実家でも代々様々な猫を飼ってきました。
小さい頃から常に周りに猫がいる生活だったため、猫の生態や性格などを知り尽くしているつもりでしたが、そんな浅はかな私の「猫知識」がボロボロだったことに気づきました。
「鏡モチ」スタイルの表紙がキュートな「ニャンと簡単に身につく! 心が休まる「アドラー心理学」でタメになる猫知識を知りつつアドラー心理学を学びましょう。
猫の写真多めの本ですが本書の趣旨は今話題の「アドラー心理学」をベースに、アドラー先生ならぬ「ニャドラー先生」が猫の生き方から生活で役に立つ心理学を学べるようになっています❗️
猫にまつわる「猫知識」も合わせて、どれも「へぇ〜😲❗️」と驚きの連続。
その中から、今日から使える「猫知識」を何点かご紹介します。
猫をもっと知って猫との距離をぐんと縮目ちゃいましょう。🤗
猫のふしぎ➀:猫のつながりは「ヨコ社会」
よく比べられる対象としてあがる犬と猫ですが、社会の作り方も正反対。
集団の群れの中で生きてきた犬は、家族をこの人は自分よりも立場が上か下かとランク付けをすることで自分の立場をはかろうとすることはよく知られています。
一方、猫は違います。
犬は典型的な縦社会であるのに対して、猫の社会は横のつながりを大切にするいわば「ヨコ社会」です。
真夜中どこからともなく猫が路地裏に集まり、人知れず開かれるあの「猫の集会」の謎は、こういった猫の横のつながりの習性を知れば納得しますね。
猫は人間のことも自分たちと同等に考えていて、一説によると、猫は人間のことを「デカイ猫」と認識しているとの話もあるそう。
愛猫に舐められているな〜と感じることはありましたが、まさかただのデカイ猫扱いだったとは😂ニャンともかんとも…(笑)
猫が描く横のつながりの中に他の動物やペットがいて、デカイ猫=家族がいる。
基本的に人間に媚びないし、どこか偉そうだし(笑)、スキをみせてくるし、気取ったり飾らないありのままの猫の姿に人間は魅了されるのでしょう。
今日も「ほれ、お前のためにご飯取ってきたぞ。食べろ。」と獲ってきたネズミを置いていきます…。
猫のふしぎ②:猫は母猫から性格を受け継ぐ
本書によると猫の性格を見分けるには母猫を見ると良いとのこと。
この子猫はどんな性格だろうと疑問に思ったら、まず母猫の性格を知ると子猫が将来どんな性格になるのか想像できるのだそう。
母猫がおっとりタイプならおっとり、やんちゃなママなら子どももヤンチャになるってことなのかな。
今後どこかで里親となった時に、子猫を譲り受けてもらう際に覚えておくと、性格の合う子猫との運命的な出会いが期待できそうですね。
猫のふしぎ③:猫は生まれてくる子供を選んでいる
うちの猫が出産した!…でもよく見ると生まれた子供がみんな柄が違う。
飼っているメス猫が出産を経験したことあるならよくある光景ですが、これは猫が複数のオスの子供を一度に生むことができるから。
とまあ、ここまでは見聞きして知っていたのですが、なんと驚くことに、ここからさらに猫はオスの遺伝子を選別しているらしいのです。
どういうことかと言いますと、オスの個体から「強いオス」を選び出して強いオスの子供の割合を多くなるよう調整しているのです😲❗️
シロ猫・トラ猫・トビ猫が父親で、そのうちシロ猫が一番強い遺伝子だと判断すると、6匹子猫が産まれたとすると、そのうち4匹がシロ、残りの2匹がトラとトビそれぞれの子にするという合理的なシステムを持っているんだそう。
猫が出産すると1匹だけナゾの柄の子が混ざっていいたり、かと思ったら3匹ぐらい同じ柄だったりと、あの偶然に見える柄配分には戦略的な猫の生存戦略が深く関わっていたとは…。
命の不思議に驚きを隠しえませんね。
猫のふしぎ④:猫は寝ながら”運動”をしている?
「寝ながら運動できる」
巷にあふれるフィットネス用品は上記のような甘美なキャッチコピーとともに、いかに楽をしてエクササイズできるかを謳っていますが、
猫はグーグー寝ながら体の中では全身運動をしているのと同等の代謝が行われていることは知られていないようです。
猫のごろ寝は運動だったんです!😱
人間にとってはまさに夢のような仕組みになっているのだとか。
ライオンやチーターなどネコ科の動物全般は、瞬発力を効率よく出せるよう、普段は省エネモードで過ごす=ごろ寝をすることで体力を温存しているのです。
確かに、サバンナで暮らすチーターは、普段はグーグー寝ていてここぞと言う時に時速100kmを出して一瞬で獲物を仕留めるではありませんか。
「猫は寝てばかりだ」「猫はだらしない」と言う輩にはこの完成された猫の代謝系システムを知ってもらってギャフンと言わせたいものです。
これを知ったら、だらしなく縁側で伸びている猫を見ても以前と見方が変わるはず…。
寝てばかりいても運動できるなんて羨ましい。
猫のふしぎ⑤:猫と友達になりたかったら〇〇を見せる
近寄ってきてくれる猫、プイっと知らんぷりをしてしまう猫、物陰に隠れて出てきてくれない猫─。
猫カフェに行くと人に寄ってくる猫とそうでない猫がいるので、つい人見知りする猫を振り向かせようとちょっかいを出してしまうものですがこれは禁物。
猫に対してはこちらから歩み寄るのではなくあくまで人間側は「待ち」の姿勢で、猫側から「どれどれ友達になっても良いかな」とこっちに気が向いて歩み寄ってくれるのを待ちましょう。
それでもやっぱり猫ちゃんと友達になりたい…!🙄
猫に「友達になってくださいね」とこちらから意思表示する方法として指を出すと良いのです。
猫同士は鼻と鼻をくっつけて敵意がないことを相手に見せることであいさつをするので、親密になってくれる猫だったら近づいてきて指先に鼻でツンッとあててくれます。
そのうち親密になってくると顔をスリスリして頭をゴチン!と強くぶつけてきたりとアグレッシブな愛情表現をしてくれます。
時々勢いあまって「頭ゴチン」が痛すぎる時がありますが。
猫のふしぎ⑥:母猫の愛情の深さは”人間並み”
「母系」動物であり母からの絆が強いネコ科の動物は、生きていくためのたくさんの知識を母猫を通して学びます。
子猫に対する母猫の愛情は、人間のそれと変わらないほどの強い絆があることが分かっています。
その愛情は猫のみならず、人間にも向けられるほど強いもの。
本書では、ある家の子供が庭に遊びに出ようとすると必ず愛猫が一緒に付いてきて、何をするわけでもなく近くで息子の様子を眺め続け、息子が帰ると一緒に帰ってくる”見守り”する猫の話が出てきますが、(母さん猫の”見守り”は子供が高校生になるまで続いたとか)これに似た話はいたるところで見聞きします。
人間による一方的な「猫=クールでドライ」という印象は実は大きな誤りであり、知れば知るほど猫はとても愛情豊かで人間とのコミュニケーションをたくさん育んでくれる動物だと分かります。
猫を知ることは人間を知ること
マイペースで媚びないし空気読まないし、遊ぼう〜とやって来たかと思ったらプイッとどこかへ行ってしまう…
人間だったら敬遠されてしまうようなことを当たり前にやってのける猫たち。
猫の考え方は行動はいたってシンプルであり、人間のように物事を関連づけて言い訳をしたり、ここでこうするのはやめておこうなんて自制心もありません。
猫は動物であって猫の人生ならぬ”猫生”をただ生きているに過ぎないのですが、それでも魅力に映るのは、人間がやりたくてもできないことを悠々とやっているからであって、猫の生き方に多くのことを学べると語るのは著者の宿南氏。
以前、都内でペットレスキューをしている方から「猫と仲良くなると対人スキルも上手になるのよ」と教えてもらったことがありますが、こちらの思い通りに動いてくれない猫と上手にやることは、そっくりそのまま、こちらの思い通りに動いてくれない他人に対しても生かされるのです。
なるほど〜と感心したのを覚えています。🤔
やれ「私はコミュ障だから」「人間関係ストレスだから」と猫を飼ってみると上達するかもしれません🐾
猫は猫のやりたいように「今この瞬間」を生きているのです。
「今この瞬間を生きる」
この百年で、人間は今日の食べ物だけを用意する「今だけ」に意識を向ける生き方から、テクノロジーや情報技術の発展によって未来や過去を考えながら、過去・今・未来まで意識を巡らす生き方にシフトしてきました。
毎日のようにスマホでたくさんのニュースや情報が駆け巡り、SNSでは会ったこともない人達のライフスタイルが否応無しに目に飛び込んでくる生活。
起きてもいない未来を心配して、心ここにあらずで頭でっかちで頭をフラフラさせながら歩く人間を、猫たちからしたらものすごく滑稽な「デカイ猫」に見えているのかもしれませんね。
では猫の真似をして部屋で一日ゴロゴロしてみるとするか〜…😙
ではでは。