こんにちは。BlissBliss⋆*@テキトーでもうまくいくです。
子供の頃に口にしたあのお菓子やジュースの味…
ふとした瞬間に昔食べたお菓子や飲み物の味を思い出し、ああ、そう言えば昔あったよね〜なんてほのかな思い出に浸ることがあります。
幾つになっても記憶の片隅に残っている食べ物はないでしょうか?
昔、たまたま買って飲んで美味しかったことから、寒い季節はほぼ毎日買って飲んでいたほどどハマりした、あるミルクティの存在を思い出したのです。
そのミルクティはどこのメーカーの商品だったのか、そもそも何て名前だったのか、人知れず必死になって思い出そうとしていたことはナイショです。
いつか思い出すだろうなんて誘惑には振り向きもせず、「閃いた時が思い出す時だ!」とこの時ばかりは探したい欲求に駆られたのでした。
というわけで、わずかな記憶を頼りに”思い出のミルクティ”を探すことに。
思い出のミルクティを探して
何故そこまであのミルクティにこだわるのか。
一言で言えばめちゃくちゃ美味しかったからです。
そのミルクティにハマった19歳〜20歳ぐらいの頃、紅茶ブームがあり「午後の紅茶」や「紅茶花伝」など今おなじみの紅茶ブランドからミルクティが出ていたことがありました。
当時売れっ子シンガーだった”ともちゃん”こと華原朋美さんがCMに出ていた「桃の天然水」、安室奈美恵さんの「ミスティオ」…
今でこそ缶に入った飲み物は姿を消し、コーヒーぐらいしか見かけなくなってしまいましたが、ちょうどその頃はペットボトルの飲料が主流になるまでの移行期だったようで、まだ缶に入ったホット飲料がたくさん売られていたのを記憶しています。
んで、最初のミルクティの話へ戻ります。
うろ覚えですが、小さめの缶に入ったホットミルクティだったソレは、プルタブを開けるとふわっと茶葉とミルクの香りが漂い、濃厚なミルク(生クリーム)感があるのにちゃんと茶葉の味がするのでした。
美味しそうでしょ?😋
母が自販機でこのミルクティを買ってきたことがきっかけでどハマりした私は、毎朝このミルクティを買うために、同じくハマった母と一緒に通学前に自販機に立ち寄っては飲んでいました。
パケもどことなく「プレミアム感」を感じるデザインになっていて、アンティークな深緑色が妙に記憶に残っているのです。
↓記憶にある「あのミルクティ」はこんな感じです。
・小さいサイズの缶(ホット)だった
・自販機で見かけた
・ミルクが濃くてリッチな味わいだった
どこのメーカーの商品かも、ブランド名も一切不明。
…というわけで総力戦と称して、自販機にドリンクを下ろしているであろう有名飲料メーカーに問い合わせてみることにしました!
(普段はコミュ障なくせにこういうことには底力を発揮。あ、電話ではなくてメール受付でした…)
メーカーに問い合わせてみると…?
自販機といえばDyDOダイドーの名前が思い浮かぶあなたはかなり自販機通ですね。
子供の頃自販機で買ったジュースやコーヒー類は大抵このダイドーだったりするほど、名前は覚えていないけど味は覚えているという、縁の下の力持ち的な認知度を誇ります。
自販機に限らずとも日本にはたくさんの大手飲料メーカーがあり、ダイドーの他には三国コカコーラ、アサヒ、キリン、サッポロにサントリーから、「ほっとレモン」「缶入りコーンポタージュ」で有名なPOKKAポッカ、「お〜いお茶」の伊藤園、グリコ、明治、森永…
…キリがない😂
日本にはこれだけ多くの飲料メーカーがあったのか!とこの時期驚いているのは四季報を眺める就活生と私ぐらいだと思います…
多くのメーカーにこんなしょうもないことで手こずらせても申し訳ないのである程度メーカーを絞って聞いて回答が得られなかったら自力でなんとかして探すことに決めました。
ダイドードリンコ編
まずは自販機の筆頭メーカー「DyDoダイドー」さんに聞いてみることに。
※実際はとても丁寧で真摯な回答を頂いています。
私「2000年代初めころに飲んだ、(かくかくしかじか)こんなミルクティを探しています。🙇♀️」
ダイドードリンコお客様相談室さん「申し訳ありません。該当のミルクティはございません。😥」
ですよね〜
初戦はすんなり敗退。
ダイドードリンコさんによると、1990年後半~2000年初期は「Ti-Ha」というブランドでミルクティーを販売していた経緯も丁寧に説明してくださいました。
はいはい。Ti-Ha、覚えています!
でもちが〜う。はい次!
アサヒ飲料お客様相談室編
アサヒと言えば「十六茶」や「三ツ矢サイダー」最近流行りの炭酸水「ウィルキンソン」もここから出ていました。
アサヒ〜スープァードゥラァァアアイ! (ちなみにビールはアサヒよりキリン派です)
私「2000年代初めころに飲んだ、(かくかくしかじか)こんなミルクティを探しています。🙇♀️」
アサヒ飲料お客様相談室さん「申し訳ありません。該当のミルクティはございません。😥」
ですよね〜(2回目)
何とここで、某他社〇〇で「イギリス貴族」が描かれたミルクティが過去に発売された経歴がある、とまで教えて頂きました。
それってもしや…
午後の紅茶のことかな?💦💦
でも違うんだな〜これが…
回答頂いた文にはそのパッケージのモデルとなった貴族の名前まで書かれていました。ちなみに午後ティーのあのロゴマーク的存在のご婦人は、イギリスのとある公爵の奥様”アンナ・マリア・ラッセル婦人”がモデルになっているそうです。
へぇ〜モデルとなった女性がいるのね〜😲💭
ってオイオイ💦…こんなことで感心している場合じゃない!💦
もしかして自力で探すのは難しいの??
この辺でにわかに敗北感が漂ってきました。
あきめて自力で探した結果…!
飲料メーカー総当たり戦は予想外に手間がかかることと、一日に何件もいや何十件も相談を受け付けている窓口とはいえお手数をおかけしてしまう気がして、問い合わせ続けることに罪悪感が生じてきた私。
問い合わせは2件目でやめました。(早っ!)💧
「探し物は探すのをやめた途端に見つかる法則」に従ってここで一旦開き直り自力で探す方法に切り替えました。
夢中になって探している時には見つからないのに、いつでもいいやと諦めるとポンと出てきたりする、
それが宇宙の法則なのですから!(言い訳)
…実は、飲料メーカー大手2件に無いと言われたショックは地味に大きく、多分このままじゃ永遠に見つからないよね〜と不穏な雰囲気になっただけでした。
うなだれていても仕方ない。襲いかぶさってくる不安を拭いながらも、ある強力ツールの力を借りることにしました。
ただのGoogleです。
「90年代 ミルクティ リッチ」みたいな感じでチャチャっとググったわけです。 (キーワード失念…)
検索結果にずらっと並んだ画像には「午後の紅茶」や「紅茶花伝」なぜか最近復刻版が出た「JAVA」ティ、先の「Ti-Ha」の姿も。
感慨深いものを感じつつ、おっといけね、本来の目的である「貴族のお茶会風のイラストが描かれた」プレミアム感があるミルクティを探さないといけません。
・・・・
そうしたらありました。
90年代からの膨大なソフトドリンクの数々を写真付きで紹介している「The Archive of Softdrinks」さんに、探していたあのミルクティがちゃんとありました!
ザ・アーカイブ・オブ・ソフトドリク (日本語サイトです) softdrinks.org
その名は、
リプトンの『ティー・オレ』(三国コカコーラ)でした☕️
おおよそ20年ぶりぐらいの再会。いやもっとか。
貴婦人のベルベット風ドレスをイメージしたかのような深緑色のパケ、ゴールドの縁取り、エレガントな筆記体のフォント…
✨✨あーこれこれ!!👏😍✨✨
うろ覚えの記憶とピタリと合致したそのご勇姿は、20年のブランクを一気に埋めてくるポテンシャルを秘めていました。
ミルクティとティーオレは違うのかという問題は置いといて、リッチなミルクの味わいとコクが紅茶の味を殺さず包み込み、寒い朝の心のよりどころになっていたことは確かです。
昨今トレンドのごくごく飲めるミルクティや、人工甘味料たっぷりのミルクティには飽き飽きしていたので、思い出補正が入っているとはいえ、このタイプのちゃんとしたジュースは特別美味しく感じるのかも。
母にとりあえず報告せねば。
一緒にティーオレにハマったうちの母は今年、天国へ旅立ってしまいました。🌈
実はあのミルクティを探し始めた本当の理由、それは、亡き母との思い出にしみじみして、ふとあのミルクティの思い出が甦り駆り立てられたから。
ただ美味しいだけではない、特別なミルクティとして記憶の片隅にあったんですね。
「ティー・オレ」はとっくの昔に生産終了になり、残念ながら今となっては味わうことができませんが😭。
それでもいいのです。
「お母さん!あのミルクティの名前「リプトンのティー・オレ」だったよ!」
母の遺影に手を合わせてちゃんと報告しました。
実物がないので変わりに「紅茶花伝ロイヤルミルクティ」をお供えしたので本末転倒になってしまいましたが(笑)
遺影の中の母が少し笑ったような…。
〜END〜
お忙しい中、しょうもない質問に尽力くださったダイドードリンコお客様相談室さん、アサヒ飲料お客様相談室さんにはお礼を申し上げます。🙇♀️また「The Archive of Softdrinks」さんでは圧倒的なコレクションのおかげで一瞬で見つけることができました。この場を借りてお礼を申し上げます。🙇♀️ありがとうございました!