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娘に子宮頸がんワクチンを受けさせて正解だった件


子宮頚がん

子宮頸がんワクチンってご存知ですか?

先日、娘の子宮頸がんワクチン2回目が終了しました。

このワクチン、新型コロナのワクチンと一緒で、皮下注射と違い筋肉に直接ブスリと刺す「筋肉注射」です。

人によりますがめっちゃ痛いようです。

普段は態度も声もデカいうちの娘ですが、「注射」というワードに緊張しまくり、病院では借りて来た猫のように小さくなっておりました。

診察室に入った途端、体調を聞かれて「なんか体調悪くて…そう言えばさっきから咳が…ゴホゴホ・・」などと嘘くさい咳をしだし、注射を逃れようとミエミエの演技をしたところで看護師さんに笑われ、

「うん、健康そのものよね!ニコッ^^」と一蹴されたあと、容赦無くブスリと注射されていました。

「イタタタ!腕もげるっ!腕もげるって!□◎▲%$&*?¥!」と注射中も大騒ぎしてなかなか口が減らない娘です。

幼児かおまえは。

こんにちは。BlissBliss⋆*@テキトーでもうまくいくです。

うちの娘の場合、一時間ほど腕がビリビリする痛みがありましたが、じきに痛みや違和感は引いていきましたので、心配していた症状はなく無事に接種をすることができています。

身構える必要はないかもしれませんが、痛みに弱い娘さんの場合はあらかじめ話し合っておくといいかもしれません。

ところでこの子宮頸がんワクチン、あまり普段耳にすることがないんですよね。💦

私の周りでも話題に上ったことがないんです。

一般的に子どもが生まれてからすぐBCG、三種混合、ポリオなどさまざまな予防接種を受けますが、

その後のある程度成長してからも、任意とは言えワクチンを受ける際は「〇〇予防接種のお知らせ」が市から送られてきたりするんですよね。

でも今回は忘れた頃にポンと送られてきて泡食ったんです。

なぜなら公費(無料)で受けられる期間ギリギリだったから。😱😱

おい、待て何でだ〜と、思ったんです。

自治体からは積極的に子宮頸がんワクチンを勧めていない?

保健センターに電話した際、受付の方がおっしゃっていたのですが、子宮頸がんワクチンは任意であってあえて積極的にオススメはしていないとのことでした。

そう言われてみれば、周りで子宮頸がんワクチン接種を受けたとかそういう話にならないのも、自治体が積極的に喚起していないことが一因なのかもしれません。

それに加えて、公費(つまり無料)で受けることができるのは、小学6年から高校1年生の3月末までの期間と決められていて、この期間に数回の接種を終える必要があるのですが、

ワクチンの存在を知る機会がないと、市からやっと子宮頸がんワクチンの案内が来た頃には公費で受けられる期間ギリギリになっていた、というハメになります。

我が家も接種初回・2回目までは公費で間に合いましたが、半年後の3回目の接種は間に合わず実費で受けることになってしまいました。…しょぼん。

とは言え、そんなことを抜きにしてもワクチンの恩恵には変えられない!

もし、迷っているならワクチンを受けさせてあげたほうがいいと断言します。

「子宮頸がんは数あるワクチンの中で唯一防げるがん」であり、

原因はヒトパピローマウィルス(HPV)と言われるウィルスで、主に性行為を介して人から人へうつり、女性の場合は生涯で一回は必ず感染すると言われているのだそう。

市からもらった子宮頸がんワクチンの冊子によると、年間2000人もの女性が子宮頸がんによって亡くなっていること。パンフレットには他にも子宮頚がんに関するいろいろな情報やデータが書かれていて、決して人ごとではなく誰でも子宮頚がんになるリスクはあるんだと言わざるを得ません。

↓ ↓

日本では毎年・約11,000人の人が子宮頚がんになっている
毎年2,800人の女性が亡くなっている
20代から増え始めて、治療で子宮を失う人が30代までに年間1,200人いる
子宮頸がんで亡くなる人は、換算すると10クラスに一人の割合になる
出典:国立がんセンターがん情報サービス 2015年全国推計値に基づけ累積罹患リスク、2017年累積死亡リスクより

↓ ↓ 詳しくは厚生労働省のページをぜひ ↓ ↓ www.mhlw.go.jp

あと、子宮頸がんは別名「マザーキラー」と呼ばれているのですが、その理由がなんとも悲しい…。

ちょうど出産・子育ての真っ只中にいる世代のお母さんが、幼い子を残して亡くなることからそう呼ばれるようになった経緯がある。

先進国の中でも日本だけが顕著にワクチン接種率が低く、さらに子宮頚がんの原因であるヒトパピローマウィルスを持っている男性の接種率はさらに低い。

子宮頚がんワクチン
別名「マザーキラー」と呼ばれる子宮頚がん。※画像はイメージです

9価ワクチン「ガーダシル」を受けたうちの子の場合

病院によって異なりますが、公費で受けられるのは現在「サーバリクス(2価)」「ガーダシル(4価)」のみ。

それでも子宮頚がんの原因となる主なHPVウィルスの70%をカバーしているということなので(ワクチンで防げるHPV16型と18型が、子宮頸がんの原因の50〜70%を占める ※厚生労働省「小学校6年~高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(詳細版)」より)受けておいて損はないし、後悔することはないと思います。

(※今年から9価の新ワクチン「シルガード9」が認可されたようですが、こちらはまだ公費で受けることができないようですので、もし受ける場合は実費での負担となるので注意。)

というわけで、ギリギリになって子宮頸がんワクチンを受けたうちのケースでは、たまたまかかりつけのクリニックの意向で「ガーダシル」を受けることになり、冒頭のように今2回目の接種を終えたところになります。

私もエラソーなことを言っていますが、正直受けるまでビビリまくっていました。

そりゃビビりますよ!

だって過去に毎日のように深刻な副作用が表れたケースを放送していましたし。(怒)

10年ぐらい前でしょうか。TVなどで重篤な副作用について盛んに報じられていたのを覚えている方も多いと思います。

TVではよく、深刻なワクチンの副作用に苦しむケースとして、意図せず失神をしてしまう後遺症が残った若い女の子と、その娘さんを介護するお母さんのケースが取り上げられていて、

その時の映像が印象に残っていたのもあり、もし最悪後遺症が残って一生車椅子になったらどうしよう…と暗い気持ちになったものです。

これは子宮頸がんワクチンは危険ですよ〜受けない方がいいですよ〜と不安や恐怖心を煽るマスゴミの常套手段でしょうか。何らかの意図があったようにしか思えません。

副作用が出たごく一部のケースを、さも誰にでも起こりうると大げさに誇張して放送したことで一般の人に対して、

子宮頸がんワクチン = 怖い という刷り込みをしてしまった功罪は大きいです。

うちの娘の周りの同世代の女子たちは誰もワクチンを受けていないどころか、

自治体も積極的に周知しないので子宮頸がんワクチンの存在すら知らないようなのです!

娘の友達に子宮頸がんワクチンの話をしたところ、みんな「へ?なにそれ?」みたいな反応だったそうです。

親子で話しせんのか〜い😭

私もそうですが、アラフォー世代が若い頃は、まだ子宮頸がんワクチンが世になかったと記憶してるので、勝手な予測ですがこの世代より上の接種率は低いし、ワクチンの認知度も低いはず…。

それに加えて娘がいないと「子宮頸がんワクチン接種のお知らせ」すら自宅に届けられることはなく、さらに認知されないということになります。

そのおかげですっかり「子宮頸がんワクチンは怖い」のイメージが浸透して、娘には受けさせない(受けさせたくない)ママさんも多いんです。

接種で娘の子宮頚がんになるリスクをぐんと減らせるのに、その道を閉ざしてしまう…なんかこれ悲しいですよね。

うちはガン家系じゃないから、うちの子だけは子宮頚がんにならないから、そんな思惑が聞こえてきそうです。ガンになるかならないかなんて医者だって予測できないのに…。

おっと、つい強い口調になってしまいました。

↓今の私はおそらくはたから見たらこんな感じでイカ耳になってたと思います。(下の大仏のような慈悲深い眼力の猫は、うちの実家にいる猫様(♀)です。残念ながら拝んでも願いは叶いません。)

猫

実際注射受けたら何のことはなく、筋肉注射なので肩に注射をブスリされたところは流石に痛そうでしたが、冒頭のとおり、注射直後に多少の腕がジンジン痛んだ程度で済みました。(1〜2時間後にはケロッとしてました)

もちろん、どのワクチンでもそうですがワクチンは万人に安全なものではなく、子宮頸がんワクチンを受けた後に何らかの症状が出た報告頻度は1万人あたり9人、生じた症状の中でも重篤な報告頻度は1万人あたり5人とのことなので、*1決してゼロではないということは念頭に置くべきですね。

もし、うちの娘はまだ小さいけど将来のためにって考えている親御さんが見ていたら、ぜひリンク先の厚生労働省が出しているパンフレットをご覧になって話し合って見てください。

私の母は去年、子宮体がんの闘病の末この世を去りました。

HPVウィルスが関係していると言われている今回の子宮頸がんとは直接関係はないガンとされていますが、母のがん闘病を間近で見て支えてきました。

手術では子宮〜卵巣を全摘出、リンパ節も何箇所か摘出したため8時間もの大がかりな手術でした。

その後のリハビリや後遺症、抗がん剤による脱毛・むくみ、診察結果に一喜一憂しては治療を重ねた5年間の長い闘病生活でした。

もし、娘が子宮頚がんになったら…小さな子どもまでいる母親の身で子宮頸がんになったら…

がんの発生を少しでも未然に防げるならばその方法を確保してあげたい。子どもの身を守るのは母親の私しかいない!

…そんな気持ちで接種を決めました。

「へ〜そうですか。」とピンと来なくても構いません。

何らかの後押しになれば幸いです。

あ、ちなみに私は医療関係者でもない、ただ子宮頚がんワクチン接種を推したいだけの一般ピーポーなので正しい情報はぜひ一次情報である、以下の厚生労働省の特設ページをご覧くださいね!

↓ ↓ ↓

www.mhlw.go.jp

特に「小学校6年~高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ」のパンフレットはぜひ一読をおすすめ!

高学年の娘さんが理解しやすい平易な文章で書かれており、親御さんと一緒に読めるので性教育の一環としても使えるかもです!

ネットに転がっている情報は賛否両論で偏っていたりするので(このブログもそうですが)、ぜひかかりつけの医師にもご相談ください。

ではでは。

*1:※厚生労働省「小学校6年~高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(詳細版)」より