こんにちは。Bliss(@Bliss_Blink)です。
女子ひとり鉄さんぽで埼玉県さいたま市にある鉄道博物館 へ行ってきました。
前回に引き続き、今回はついにメイン展示がたくさんある1Fへ降りて楽しみたいと思います。
\良かったらこちらも合わせて読んでください/
\お好きなところから読めます/
- 車両ステーションの主役蒸気機関車
- 今はなき「寝台列車」で昭和レトロにタイムスリップ♪
- 仕事ステーションで憧れのE5系「はやぶさ」とご対面!
- 貨物女子必見!期間限定の「貨物のヒミツ展」はぜひ
- トレイニーアートに立ち寄って雑貨さがし!
- てっぱくは一日遊べるトレインワールド
車両ステーションの主役蒸気機関車
車両ステーションに入るとまず目に飛び込んでくるのがてっぱくレトロ部の顔でもある蒸気機関車「C57」。
毎日12時と15時には転車台ごとぐるっと回り、同時に爆音の汽笛も披露してくれます。
今実際に関東近県で乗ることができる蒸気機関車は静岡にある大井川鐵道や秩父鉄道を走る東武鉄道の「パレオエクスプレス」が有名ですね。
この機関車に入ることはできませんが、その他のヴィンテージな木造の客車が沢山展示されているのでそちらもぜひ。
↓小説でしか見たことない木造客車。背もたれと肘掛の雰囲気が最高です。(レトロっぽく写真加工してあります)
今はなき「寝台列車」で昭和レトロにタイムスリップ♪
寝台列車って何?という平成ピープルの皆さんに寝台列車を簡単にご説明しますと、寝台(簡易ベッド)がついていて乗客が仮眠を取ることが出来る電車のこと。
夜行バスの電車バージョンと考えて頂くとイメージつくはずです。
寝台列車は地方の都市を深夜に出発し朝方に東京に着くという今主流の夜行バスと同じスケジュール。
お値段も手頃だったので庶民の足代わりとして活躍してきました。
そんな寝台特急も時代とともに便利で早い新幹線や飛行機にその座を奪われ、最終的には夜行バスの台頭とともに姿を消すこととなりました。
↓クリーム色×えんじのいわゆる「国鉄カラーリング」の昭和レトロ感がノスタルジックです。方向幕の「特急」のフォント(書体)も旅情たっぷり。
↓昔の座席シートってフワッフワでしたよね?なんだろう・・あの懐かしい感じが蘇る。エモい。
↓車両の向こうにはレトロかわいい女子販売員さん人形(今でいうアテンダント?)が車内販売をしていました。
新幹線の中で買える商品とずいぶん違いますね。昭和の中ごろ当時はおそらくブレンドコーヒーやアイスクリームやなんて高級品だったはずなのでそれらは見当たらない代わりに、
網に入ったみかんと森永キャラメル、クッキーなどが整然と並べられていました。種類は少ないないけど旅情たっぷりでいいな〜こういうの。
ポットの中は熱〜いお茶が並々と入っているんでしょう。
なんと、下の棚には今の車内販売ではお目にかかれないであろう笹に包まれたちまきを発見。
高度成長期のモーレツサラリーマンの小腹を満たしてきんでしょうね・・
販売員さんの大きなカラーつきの制服も昭和レトロで可愛いですね。(今は他界した大叔母が若い頃都内でバスガイドをしていたのですが、その時の写真に写る大叔母の制服が大きい襟でとても可愛かったのを思い出しました。)
隣の「ブルトレ」ことブルートレイン(「あさかぜ」ナハネフ22形客車)にのってみます。
「B寝台」ってなぜか憧れる響き
↓この暗さが昭和感溢れています。展示されている車両は全て寝台(ベッド)つき!
昼間は座席。夜はそのままベッドになるので一石二鳥。目がさめる頃は現地に着いているというわけ。
↓ここにも忙しく働く乗務員さん発見。一つのブースに6人(!)横になれる空間が出来上がりました。一番上の人落ちそうで怖いよね。・・
↓外から見るとこんな感じ。大忙しで座席をベッドにしています。
↓隣ではすでにお休み中のお客さんが!失礼しました~。静かに去ることにします・・。
面白かった~!
車両内は当時の寝台特急の情景そのままの空間が広がっていて、自分が乗客になり昭和の時代にタイムスリップした気分になれました。
寝台特急がほぼ消滅してしまった今、昭和~平成の鉄道を象徴する文化遺産としてこういう形で展示されるのはとても重要だと思いました。
ブルトレ以外にもヴィンテージな御料車や蒸気機関車、今は引退した0系新幹線や電気機関車の展示も一同に会して観られるので車両ステーションをぐる~っと一回りするだけで半日楽しめそうです。
レトロ街道はまだまだ続きます。
仕事ステーションで憧れのE5系「はやぶさ」とご対面!
車両ステーション隣東側には「仕事ステーション」があり、車掌の体験ができたり、鉄道の仕事を間近に学習することができます。
電車大好きなちびっ子がいると楽しいんだろうな~。うちには娘しかいないのでこの辺りのイベントは断念!
運転司令?の仕組みでしょうか。
踏切では非常ボタンの使い方などを実際に試しながら学ぶことができるようです。
以前、西武鉄道のフェスに行った時も非常ボタンを押す体験(正式名称はナゾ笑)をしてきましたがとても貴重な体験でした。こういうことって学校では教えてくれないものね。
ちびっ子の間をかき分けてついにご対面を果たしました。E5系東北・北海道新幹線「はやぶさ」!!↓
普段はお目にかかれないノーズ周辺もかなり接近することができます。
塗装もピッカピカでメタリックなグリーンが映えます。
運転席からノーズ先端までがとにかく長い。めっちゃ長い。
このフォルムはE5系はやぶさに限らず赤い新幹線ことE6系「こまち」や東海道新幹線「N700系」でも同じような長さがありますよね。
↓上に上がって客席を見てみましょう。
↓運転室すぐ後ろはグランクラスになっていますね。ドアは開きませんが時々イベント時にグランクラス内を公開されるそうです。
はやぶさのグリーンとグレーの境目のピンクですが、2016年にデビューを果たした北海道新幹線ではこのラインがラベンダーカラーになっています。
正確には彩香(さいか)パープルと言うそうです。・・覚えておきましょう。
帯がライラックやルピナス、ラベンダーなどを想起させる「彩香(さいか)パープル」に変更されている。
Wikipedia:「新幹線E5系・H5系電車」より
隼(はやぶさ)をモチーフにしたロゴから醸し出される疾走感。めっちゃ早そう。(北海道新幹線は北海道のフォルム×ハヤブサのロゴになっています。)
憧れのグランクラスでワイン(おつまみ)を頂きたいですが、・・入れません。
グランクラス内もちゃんと撮影したんですがガラス越しだったので写り込みが多くてアップを断念・・。
この車両、何がすごいってただの模型ではございません。
じつは車両の下に走るための設備がついていないだけの正真正銘の本物の新幹線なのです!
だから走行設備や台車(車輪ですね)をつけてパンタグラフを架線に繋げればそのまま走れるということ。
そう、それはまさに翼を削がれたハヤブサなのです!(良いこと言った)
↓なので注意書きなども実際の仕様そのまま付いているのがポイント高い。
↓上から見るとこんな感じ。
貨物女子必見!期間限定の「貨物のヒミツ展」はぜひ
華やかな最先端の新幹線や豪華絢爛なリゾートトレインの陰で、我々の生活に欠かせない物資を運ぶために昼夜走り続けている車両があります。
それは物品を運ぶ貨物列車です。
かくいう私、「貨物女子」なのでございます。
ガタンゴトンと無骨なフォルムに山ほど積んで駆け抜けていく貨物列車にエールを送りたい?
貨物列車のコンテナの中に何が入っているのか知りたい?
そしてそんな知識欲を満たす展示が期間限定で開催しています。
その名も「貨物のヒ・ミ・ツ展」!
貨物女子のための貨物列車のイベントが開催中ですってよ!(2018年10月20日(土)~2019年2月24日(日)まで)
入り口は地味〜ですが何気にポスターがカッコイイです。
展示室の中は撮影禁止ですが、こちらのジオラマのみ撮影OKとのこと。↓
こじんまりしたジオラマですが貨物駅の荷受けの様子を忠実に再現されていてクオリティ高い。
↓撮影したジオラマを使って勝手に夕暮れの貨物駅を再現してみました。それっぽい。↓
1Fエントランスの大きなガラスからは線路を行き交う「生」貨物列車を見ることができます。
意外と知られていない緊急燃料輸送のはなし
新幹線のはやぶさ・こまちばかりが注目されがちですが、その陰でせっせと働く無骨な作りの貨物列車の魅力をあなたはまだ知らない!
貨物列車は東日本大震災の際に被災地へ燃料を輸送する際、活躍をしたことで貨物鉄道の重要さを知ることとなりました。
震災でライフラインが途絶えて物流も一斉にストップした中、追い討ちをかけるように
3月とはいえまだまだ寒さに凍える東北地方は暖を取るにも灯油などが必要ですし、救急車などの緊急車両にもガソリンが不可欠。
そこでいち早く燃料を運ぶため大活躍したのがこの貨物列車でした。
被害を受けた東北本線を使えずさらに被災地近くでは電気を使う電気機関車は使えない、
そのため電気がなくても走る古い形のディーゼル機関車を全国からかき集めて、さらに貨物が通らない線路を使って被災地へ燃料を送る計画が立てられました。
前代未聞の緊急輸送でしたが無事被災地へ燃料を届けることに成功!これが復興への大きな力となりました。
この活躍は「はしれきかんしゃデーデ」という絵本にもなっているのですが涙なしでは読めなかったです。↓↓
誰も見向きもしない。だけど今日もせっせと働いている。縁の下の力持ちの存在を忘れてはいけませんね。
トレイニーアートに立ち寄って雑貨さがし!
1Fエントランス横ミュージアムショップ「トレイニーアート」にどーんと迎えてくれる商品ディスプレイ。
その上のシャンデリア風照明をよ〜く見てみると・・
↓
つり革やないか〜い!
トレイン+アートというコンセプトだけあって、同ブランドのキッズTシャツなどのデザインも秀悦!
鉄道ファン人気の駅名表示板やお子様大好き新幹線モチーフのアイテム、大人向けとしてトートバッグや日用雑貨などの感度の高い商品がいっぽいで、さながらL○FTやプラザのよう!
女子心をくすぐるSuikaペンギンのグッズもあったりして思わず財布の紐がゆるみます。
↓トレインアートはこんな所にも!これ、どこにあるか分かりますか?
ヒントはみんなが通るところです!
よ〜く見るとダイヤグラムになっていますがほとんどの人はスルーしてしまう様子。
ぜひ鉄博行ったら見つけてください。
てっぱくは一日遊べるトレインワールド
鉄道博物館なんて子供向けでしょ!?と思っていたら大間違い。鉄道大好きでもそうでなくても十分楽しめる体験型ミュージアムとなっていました。
今回ふらっと立ち寄ってしまったことを後悔!予定があったので半日ほどで退館してしまったのですが、一つ一つの展示をゆっくり見ているととても半日では回りきれなくて悔しい思いをしました。
鉄道博物館は再入館OKという懐の深さなので、外へ買い出しに行って戻ってきて新幹線ラウンジで食べるも良し。
「推し新幹線」の通過時刻に合わせて戻ってくるも良し。
近隣に住んで小さいお子さんがいるママさんによると、年間パスポート(年パス)を持っているので、普段から子供を公園に行くのと同じような感覚でフラっと鉄博に立ち寄るとのこと。なるほど!贅沢。
気軽に立ち寄れてしかもリアルな鉄道に触れ合えるフレキシブルな博物館として機能していると感じました。
私たちが普段何気なく使っている電車ですが、その仕組みや電車を動かしている人たちの仕事ぶりなどを知る機会ってそうはありません。
そんな当たり前の存在だからこそ、もっともっと関心を持って楽しみながら学んで欲しいというJR東日本のポテンシャルの高さを感じるミュージアムです。
周りきれていないイベントもたくさんあるので、これから年パスを買ってこまめに通いつつ「鉄分補給」をしていけたらと思っています。
ご静聴ありがとうございました〜。