猫は人間のことを人間として見ておらず、やたらデカイ猫だと思っているようです。
こんにちは。BlissBliss⋆*@テキトーでもうまくいくです。
保護猫カフェのスター猫ちゃんの写真集「シュウさま ─保護猫カフェからやってきた3本足のモフ天使」を読みました。
埼玉は川越市にある保護猫カフェ「ねこかつ 」で保護された白キジ猫のシュウさまを中心に、シュウさまに一目惚れをして里親として迎えることになった主婦・ちょっとさんとの、暖かくゆる〜いモフモフな毎日を綴っています。
実は私も前にこの保護猫カフェ・ねこかつはJR川越駅から近い商店街・クレアモールの一角にあり、入りやすくて何度か行ったことがあるのです。
猫ちゃんイラストが目を引く手作りの看板を目印に二階に上がると、清潔に管理された店内の中で猫ちゃんたちも清潔でツヤツヤ✨。おもちゃに飛びつく元気な猫ちゃんも入れば、日差しのもとで心地よさそうに昼寝している猫ちゃんもいたりと、ここは猫天国かな?と思うほどゆったりとした時間が流れているのが印象的でした。
元気な猫ちゃんに触れ合って英気を養ってきたわけですが、カフェを利用するだけでそのお金が保護猫活動の資金として貢献できるというのは嬉しいですね。✨
さて、本書の主人公である、お餅のようにモフモフで何一つ不自由なく暮らすシュウさまですが、他の猫と違う特徴があります。
野良時代に追った足のケガが原因で足が3本しかありません。
保護した時には人間に牙を向けながらもケガを負い瀕死の状態だったシュウさま。
梅田氏を含め保護活動スタッフの手の懸命な手当により命の危機は脱出したものの、後ろ足の1本を失い、3本足の生活を余儀なくされました。
シュウさまはそんなハンディをもろともせず、とてもたくましく生きていらっしゃいます。
人間関係…いや”猫”間関係もうまくいっているようで、先住猫の
「シュウさま ─保護猫カフェからやってきた3本足のモフ天使」は時にホロリとさせられ、時に面白おかしく、先住さんたちが🐈モフモフ天使シュウさまを受け入れるまで、そして他の保護猫さんたちとの交流をゆる〜く描いていますが、「保護猫カフェ」の存在を通して犬猫を救う活動をしている保護猫活動についても知ることができます。
人間と野良猫との共存を目指す「TNR活動」とは?
野良猫を捕まえて去勢(不妊)手術をほどこして元の場所に戻すことをT(トラップ)N(ニューター)R(リターン)の略と言うそうで、著者の梅田氏はこのTNR活動に取り組んでいるとのこと。
TNRで野良猫の出産数を制限することで、人間にも猫にもいろいろなメリットがあるようですね。
野良猫にとっても幸せに暮らすことができるシステムとして、全国の保護猫団体はTNR活動を推進しているとのこと。
耳の端が少〜しだけ三角になっている猫をどこかで見たことがあると思うのですが、アレはTNRを施された猫の印なのだとか。
私はポケモンのギザミミピチューにちなんで「ギザ耳」だと思っていましたが、正しくは「サクラ耳🌸」と言うそうです。
桜の花びらの耳なんて、なんとも、いやニャンとも可愛いじゃありませんか!🤗
野良猫に餌を与えないことで私たち素人でも不幸な野良猫を減らせるかもしれない、
かわいそうだからとその辺の野良猫に餌をあげてしまう「通称・猫おばさん」はどこにでもいるものですが、かわいそうだけでは猫は救えないのです。
うちは犬猫の捨て場所じゃない!?
年間8万頭もの猫が殺処分されており、猫だけで8万頭なので犬も含めるともっと多い事実。
どれだけの命が人間様の身勝手な理由で捨てられて殺されていくのだろう考えると胸がとても痛みます。
うちの実家ではいろいろなペットを飼ってきたのですが、誰かが飼えなくなった犬猫も引き取ることがあり、保健所へ連れていかれる命を結果として阻止できたことになるでしょうか。
中でも私が子供の頃から14年間も飼っていた、ペルシャ猫の美男子・ボンちゃんがうちに来た経緯はよく覚えています。
ボンちゃんは突如、我が家で飼われることになるのですが、親の知人の女性が「ペット不可のマンションに引っ越すから猫いらな〜い🙄」とボンちゃんを預けて来たと言うのです!
最初からペット可のマンションに住めばいい話なんですが💢、引っ越すからペットいらないとはあまりにも身勝手だな〜と。(まあそれを口実にボンちゃんを手放したかったんだと思いますけどね)
女性は猫嫌いなのか指一本触れることなく、ボンちゃんは朝から晩までケージの中で過ごしていたと聞きます。
おかげでボンちゃんがウチに来た時は極度の人間嫌いを発揮。撫でてあげようと手を出そうものならケージの中から猫パンチをお見舞い。事あるごとに「シャー!!」と威嚇しまくる毎日だったのです。😭
ある時は夜中に釣りに出かけた父が朝になって子犬を連れて帰ってきて、どうしたのか聞くと、川で捨てられそうになっていたところにたまたま遭遇して引き取ってきたと言うのです。
実家は山あいの田舎にあったせいか、時々山奥にペットを遺棄に来るとんでもない輩がいるのです。
善良な一市民の顔をしてアクセサリーを捨てるようにペット(の命)を捨てる人がいることに子供ながら衝撃を受けたものでした。まあその辺に動物を捨てるやつはロクな死に方しないだろうと思っておりますが。😤💢
ペットはアクセサリーと違い、生き物ですからお世話をしないと死んでしまいます。餌もたくさん食べるしウンチも嘔吐も粗相もします。犬なら毎日必ず散歩に連れていかなくてはならず、病院連れていくと注射代などお金もかかります。
そしてその生活が十数年続きます。買ったらおしまいじゃないのです。ペットが天国に旅立つ日まで、しっかり責任持って面倒を見ることができるのか、自信がないなら飼うのをやめるべきです。
保護猫カフェや譲渡会で運命の犬猫に会おう
梅田氏は日本の生体販売ビジネスの実情を取りまく闇にも触れています。
繁殖させるために休みなく子犬子猫を産まされ続け、最後はボロボロになって死んでいく犬猫たち、パピー(キトゥン)ミルという、犬猫生産工場で山積みにされた狭く暗いケージの中で一生を終える犬猫たち、運よくペットとして飼われても人間様から捨てられ、保健所で殺処分されていく…
こうこうと照らされた店内のショーケースの中で愛想を振りまく犬猫たちの裏側を知るほど、見て見ぬ振りをするわけにはいかないですよね。
海外には生体を販売する「ペットショップ」なんて時代遅れなものはないことが知られていますが、そもそも生体をケージに入れて販売していること自体、日本がいまだにペット後進国だと世界にアピールしていることに他ならず、ちょっと恥ずかしいですよね。
ペットショップで買うことで生体販売ビジネスが潤うので、ペットショップから買わないことで加担しなきゃ良いんです。
そして飼ったら責任を持って最期まで飼うこと、これだけで人間の都合で殺される犬猫が減るのではないでしょうか。
と言うわけで保護犬猫を飼いましょう。
よし!里親として迎えようと思ってもどうやって猫さんと知り合えばいいのでしょうか。
全国の保護猫カフェではデパートやモールなどで「譲渡会」をこまめに開催しており、保護猫カフェに行かなくても保護された猫と知り合うことができます。
もし犬猫を飼いたいと考えているなら行ってみるのもよし。
さらに、保護カフェに行って猫と触れ合うだけで利用料金の一部は保護猫の活動資金として貢献できるので、「行ったら猫を引き取らなくてはいけないなんてことはない」とのこと。
ねこかつでは、数日だけお泊まりをする「慣らし期間」を設けてあったりと、猫にとっても人間にとってもストレスのない形で出会えるよう、さまざまな工夫がされています。
モフモフの王子シュウさまも里親ちょとさんとの慣らし期間を経て、先住猫と暮らせるかな?大丈夫かな?と慎重に重ねていらっしゃいました。
うちは今ペットを飼うことができませんが、いつかは一軒家に住んで猫さまたちとモフモフライフをするんだと夢を見ています。🐈🐈🐈
ではでは😸