先日、大宮駅から池袋に行こうと湘南新宿ラインに乗ったはずが、気づいたら上野東京ラインに乗っていました。
赤羽を出たところで「次は尾久〜」とアナウンスされ、そこで自分の乗っている電車が間違っていることに気づきました。
・・どれだけ普段ボーッと生きているか身をもって知りました。
仕方ないので上野で降りてブラブラして、その後山手線で池袋に行きました。
・・どんだけ普段ヒマを持て余しているのか身をもって知りました。
こんにちは。Blissです。
この間、あるまとめサイトを読んでいたら「全身麻酔が怖い」というスレッドがありました。
スレッドの「主」さんは、近々手術をするのだが全身麻酔が怖くてたまらないから全身麻酔経験者の経験談が聞きたい〜みたいな内容でした。
レスをする人はほとんどが何らかの手術で全身麻酔を経験しているのですが、案外全身麻酔を経験している人って多いんだな〜という印象。
あくまでスレッドの内容だけの判断ですが、全身麻酔から覚めた後は口を揃えて「地獄」のような不快症状に悩まされるみたいですね。
今はもう天国に帰ってしまった私の母は、8時間に及ぶガンの手術で全身麻酔を経験していますが、
目が覚めたらとにかく喉が痛くて気分も悪くて眠れなかったと言います。
これは人工呼吸器を挿入されて喉が傷ついたことによるもの、乾燥によるものだったりと、担当医からはそんな説明をされたようです。
んで、ここから私の話ですが、
私は中学二年生で盲腸(虫垂炎)を経験し、その時の手術で盲腸を摘出しているのですが、その時の話をするとなぜか笑われます。
そもそも盲腸の手術(虫垂摘出手術)って下半身麻酔なの!??!ってお思いでしょうが、
病院の判断によるので全身麻酔かそうでないかは素人の私には分かりません。
下半身麻酔になった経緯は分かりませんが、意識がありながらお腹を切られるというハードな経験を中二で味わうことになってしまいました…。
↓ちなみに我が娘も盲腸を摘出してます。私の従姉妹も二人盲腸切ってます。これはもう家系か!?
- 突然の盲腸!病院に担ぎ込まれ緊急手術を受けることになる
- 下半身麻酔は「お腹をもぞもぞされる感覚」
- 手術中の突然の吐き気。それも人生で経験したことないレベルの!
- まさかの麻酔が切れる!?お腹を切られると「熱い」
- 手術のあと深夜の菩薩様あらわる
- 全身麻酔と下半身麻酔は術後が違う?
突然の盲腸!病院に担ぎ込まれ緊急手術を受けることになる
虫垂炎になった経緯は省きますが、朝に感じていた下っ腹の痛みが時間の経過とともに猛烈な腹痛へとかわり、
その後には嘔吐も繰り返したことで母の車で病院に担ぎ込まれ、そのまま検査→緊急入院となりました。
夕方にはもう手術だったのでまさに緊急手術と言えるかもしれません。
(虫垂炎って一歩間違うと腹膜炎を起こし命に関わるようですね。母校の中学校のある生徒さんが虫垂炎による腹膜炎で亡くなっています。いまでも怖い病気だと認識しています。)
手術の処理をされ、のんびり心電図を取っていたら急にあたりが騒がしくなり、看護師さんが数人やって来てあっという間にストレッチャーに載せられて手術室へ。
私は一体これからどうなってしまうのだろうと、当時うら若き中学生だった私にはかなり怖いシチュエーションではあります。
手術台の上ではほぼ下着一丁に近い格好。体には薄〜い不織布のようなガウンだけを被せられ、手術室は暖房ガンガンとはいえ季節は初春の2月だったのでめっちゃ寒い!!
さらに手術前の緊張で震えが止まらなかったのもあるのか、
近くの器具がガチャガチャ音を立てるほど震えてました・・だって怖いんだもん
下半身麻酔は「お腹をもぞもぞされる感覚」
反抗期真っ只中の中学二年生も手術台の上では情けないほど大人しく、くの字の格好になって麻酔を待ちます。
下半身への局所麻酔は主に脊髄に注射するらしく、手術台の上で🦐海老のように丸まった格好になるがいなや背中にブスリと注射が入りました。
冷たい液体が入ってくるのを感じるのですがこの時点で変化はなし。
しかしすぐにお腹から下の感覚が鈍くなり、執刀医の先生が手術器具を取り出し、
「これどう?何か感触を感じる〜?」と私の麻酔済みのお腹の上に置いてみます。
・・・
確かに何か乗っている感覚はあるものの・・
お腹にかすかに鈍〜い感覚があるのですが、何をお腹に置かれているのかは感じと取れないぐらいに感覚がなくなっていました。
やがてお腹から下が消えてなくなったような感覚に見舞われると手術開始。
え?もうそんなに早く始まるの??って思いますが、
当時は早く悪いところを切ってほしい気持ちが上回り、自分が置かれている状況がよく分かってなかったように思います。
手術が始まるとドラマでよく見る手術台のライトが煌々と照らされ・・と言っても私の首から下には目隠しがされてよく見えないんですが汗
ただ唯一、わかるのは、誰かが私のお腹の皮を、
👋もぞもぞ・・と引っ張られている感覚。
おそらくですが、この時もう私のお腹にはメスが入り、臓器や腸を探っているんじゃないかと(!)💀💀
麻酔が効いているからこの程度ですが、もちろん麻酔がなかったら堪え難い痛みを感じるほどのことを今されている、と考えると恐怖です。
手術中の突然の吐き気。それも人生で経験したことないレベルの!
手術は淡々と進行し、その間ずっと上を向いてやり過ごしていましたが、何より嬉しかったのは看護師さんが手術中ずっと手を握ってくれていたこと💕
当時の私はまだ中学2年生の女の子ですしね・・。
ほんの数時間前まではいつも通り学校にいて「三年生を送る会」の練習で体育館にいたわけで、その日の夕方には親や友人と離れて病院の手術台の上でまな板の上の鯉状態になっているとはつゆとも知らなかったわけです。
当時の私が何を思っていたか忘れてしまいましたが、ただ淋しかったことは間違いない。
今みんな何をしているんだろう、もう下校時間かな。学級委員の〇〇ちゃんにお願いしたことうまくやってくれたか…おええええ〜〜!!」🤮
🤮(え??何これ?????)
😭(すごい気持ち悪っ…)
😭(おええええ〜〜〜)
突然、ものすごい吐き気が襲いました。
一度虫垂炎になったことある人なら腹痛と同時に吐き気や嘔吐もあるのは経験済みだと思います。
あの吐き気も辛いものがありますが、この場合、そのレベルを軽く超えたものすごい吐き気が襲いかかってきました。
😊「 今、腸を引っ張っているからね〜 引っ張るときは気持ち悪くなるからね〜」
私の横で手を握ってくれている看護師さんが言います。
腸を・・・引っ張ると・・・気持ち悪くなる?? おええええ〜〜
そんなこと教科書にも書いてないぞ、当たり前です。
小腸・大腸などの消化器系の臓器は大事な神経叢と結びついている関係で嘔吐反射という反射が出るということを知ったのはこれから20年も後になるのですがね…
多分、人生であまり役に立たないであろう「腸を引っ張ると吐き気が出る」なんて豆知識的を手術中に知るのでした。
胃から何かが込み上げてきて、ついに耐えきれず、顔を横に向けた瞬間、
横で手を握ってくれていた看護師さんがすかさず両手で水を救うような格好をしてこう言います。
😀「さあ、ここに吐いて!大丈夫よ!」
吐瀉物 = 汚い・バッチい物 …と教わってきた中学2年生、ここで軽いカルチャーショックを受けます。
私の手を握ってくれた優しいお姉さんが私のゲ◯を、あろうことか手で受けてくれると言っているのです!
憶測ですが、患者に手術台の上から吐かれてしまうと床を汚してしまうことになります。無菌なはずの手術室が汚染されてしまうのでそれは避けたかったのでしょう。
看護師さんは手術着を着ており手には厳重にグローブをつけていますが、この時とっさに看護師さんのプロ意識の高さを知ることになりました。
込み上げてくる吐き気で精一杯で、一瞬「お姉さんスゲーーー!」とは思ったかもしれませんが、そんなことは知るよしもなく遠慮なく吐かせていただきました。
・・と言っても直前まで食べても吐いてしまうほどだったので、この時すでに胃の中は空っぽで吐いても何も出てきませんでした)
まさかの麻酔が切れる!?お腹を切られると「熱い」
吐き気が収まってきたと思ったら、今度はお腹の感覚が変わっていることに気づきました。
さっきまで「お腹の上で何かもぞもぞされている感じ」だったのが、次第に感覚を伴う、つまりわずかに痛みを感じるようになってきたのです。
痛い、というよりか「熱い」のです。
何らかの事件や事故でお腹を切ってしまった人の体験談で、お腹を切ると傷口がものすごく熱かったと、言っているのを見聞きしたことがあります。
(おかしいぞ、麻酔しているのに熱い・・痛い・・・熱い熱い熱い・・😰)
この時点で手術は無事成功し、おそらく切開した患部を縫合する作業に入っていたように記憶していますが定かではありません。
唯一わかるのは、
お腹がすごい熱いこと!!!
そしてさらに、熱さは次第に痛みになってきて・・・痛い痛い痛い・・と頭の中で繰り返していました。
最終的に「熱さ」が「痛み」に変わった時にはもう既に限界点を超え、
うっそじゃん!!麻酔効いてないじゃん!!と泣くほどの痛みに。
とは言え、麻酔で寝かされているだけの哀れな中学二年生は、逃げることもできずひたすら耐えるしかなく・・
早く終われ〜〜と祈って目をぎゅーっとつぶって・・
再び目を開けると・・深夜の病室にいました。
手術のあと深夜の菩薩様あらわる
・・シンと静まり返った室内。
目を開けた視線の先には、細いカーテンレールと自分に向かって吊るされた点滴のパックが見えます。
あのあと、確か「終わりましたよ〜」という声がして、あれよあれよとストレッチャーで移動されて、
お母さんが私を覗き込んでいるのが見えて・・
手術中に眠ってしまったのか、はたまた気を失ったのか、気がつけばとっくに手術は終わり、付き添いの母も帰って、病室で再び一人になっていました。
そうか、終わったんだ・・
今日は長い一日だったなぁ。お母さん、帰っちゃったんだ。一人だけど朝まで眠れるかなぁ・・その時、お尻がひんやりと冷たいことに気づきます。
おー!麻酔切れて感覚が戻ってきてるじゃん!
ちょっと感動し、再び目を閉じようとしたその時、
待てよ・・?お尻が異様に冷たくね??
病院の寝間着も妙〜に湿っていることに違和感を覚えた私は、起き上がりガバッと布団を開けました。
オネショしていました。盛大に。
それどころか寝汗でしょうか、手術着?寝間着?はぐっしょりと肌に張り付き、なぜか私だけ水をかぶったような様相でした。
「何かあったらナースコールをポチッとしてね」
看護師さんから言われたことをかすかに覚えていた私はすかさずナースコール。
しばらくしてそっとドアが開いたかと思ったら、恰幅の良いおばちゃん看護師さんがニコニコしながら入って来て、
学校は楽しい?今日は部活していたの?偉いわね!テストは近いの?・・なんて会話を話をしながら手際よくシーツや寝間着まで取り替えて、その後ベッド越しに20分ぐらい話をしていたでしょうか。
長く伸ばしたソバージュを腰まで伸ばして一つに束ね、はっきりと描いた眉毛、日本人離れしたぱっちりした大きな目と長いまつげからは、とても温かい、お母さんのような菩薩様のようなオーラを感じる方なんです。
不思議なのは、退院までの一週間、その方を見たのはそれきりだったこと。
次の日シーツを交換してくれたこんな人がいたんですと看護師さんに話しても、え?そんな人いたっけ???🤔な顔をされたんです。
看護師ではなく看護助手の方だったのか、いづれにしても制服も違ったし、本当に神様だった・・?なんて。
全身麻酔と下半身麻酔は術後が違う?
ただ寝て起きて食べての繰り返しで、一週間に渡り入院生活を続けたわけですが、
遊びたい盛りの体力が有り余る中学二年生にはやることがないというのは退屈極まりない環境でした。
手術後すぐ動き始めて点滴を逆流させて怒られたり、
開腹手術は傷がふさがるまで腹筋に力を入れるような動作は禁物なんですが、
部員の友達がお見舞いにきて笑わせてきてその後みんなまとめて怒られたり、
手術後三日ほどは絶食〜流動食だったのですが、とうてい中学二年生の底なしの食欲を満たせるようなものではなく、
耐えかねて隣のベッドのおばあちゃんから差し入れされたおはぎをこっそり食べたり・・
入院中はまあまあ楽しい経験となりました。
全身麻酔は全身麻酔で、術後の体力消耗も回復期間も部分麻酔とは比べ物にならないぐらい激しく大変なのも見てきてもいるので、下半身麻酔は適切な判断だったのかもしれません。
ちなみに私の娘も虫垂炎の手術は、最新の腹腔鏡手術なので全身麻酔でした。
おヘソの穴から腹腔鏡を入れる手術なので、私が受けたようなお腹をメスで横に切ることはナシ。
当たり前ですが娘のお腹周りを見ても傷もなくまっさらなのが羨ましい(笑)
全身麻酔どうだった?と聞くと、
看護師さんの指示で「1、2、3」と数えていたらなぜか手術が終わってたと言います。
なんのこっちゃって感じですが、これは別に異常ではなく全身麻酔を受けた人に見られる傾向だそうで、
麻酔によって脳の動き深く止めてしまうため、意識を失っている間の時間感覚まで麻痺してしまうことにより、
手術前から手術後に突然ワープしていたと、まるで時間がそっくり抜け落ちたような感覚を覚えるのだそう。
その点、脳をノックダウンさせない下半身麻酔は、手術中もずーっと目が覚めたままの状態なので、(後半は麻酔が頭に回ったのか気を失ったのかで眠ってしまいましたが)
目が覚めた後は気を失っていたと自覚できるし「眠っていた感覚」がありました。
そもそも私が下半身麻酔をしたのは25年以上も前の話なんで、今はもっとスムーズに苦痛もない方法が普及していると思います。
なので参考にならないと思いますが・・
レアな下半身麻酔の話、ご静聴ありがとうございました👋