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【部活は上下関係の始まり】ここがヘンだよ日本の上下関係


こんにちは。Bliss(@Bliss_Blink)です。

最近娘から学校生活について相談されることが多くなりました。

特に部活での先輩のイビリに悩んでいるようで、親としてはどう対処していいのか悩むところ。

社会の縮図でもある学校生活。

子どもらしくのびのびと過ごしていた小学校という花の時代は終わり、

子ども達は中学校ぐらいで「上下関係」という未知のルールに直面します。

そうです。この間までは○○君○○ちゃんと呼び合っていた仲の年上の子を「○○先輩」とか、

俗にいう「サン付け」で呼ばなくちゃいけないアレです。

この上下関係、昭和時代ならともかく平成も30年も経った世の中にあってもいまだに現役なのが驚き。

とっくに廃れて、昭和の懐かしいしきたりの一つに殿堂入りしたはずじゃ・・?

いえ。誰もおかしいと思わないまま、今でも当たり前の風習として依然と存在しています。

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先輩「明日から私がポストは青と言ったら青だから。アーユーオーケ?」
後輩「へっ?(ヤバい鼻水出た・・)」

部活で直面する「センパイ」の洗礼

私たちの中学時代はもっと上下関係が激しく、

部活が運動部だったので余計に上下関係を大偽名分にして先輩からの意味不明なイビリなども経験してました。

こんな上下関係が当たり前に育ってきたので、

外国人の方と交流したり色々な世界を見るまで、どこもおかしいとは気づかなかったから困ったものです。

一介のアラフォーがどうこう言っても変わるような社会ではありません。

でも、もう上下関係なんて必要ないんじゃないでしょうか。

12歳から高校を出る18歳ぐらいまでの多感な時期に「上下関係」を植え付けることに意味はあるのか!?

という話ですが、社会に出てからさらにしょうもない上下関係が待ってますから、

こればっかりは仕方ないのかなと、ちょっと悔しい。


部活動の先輩・後輩の上下関係と戦後日本(企業適応)の規律訓練システム | Keishi Logic ウェブ論考の軌跡

はるか昔なんて「父上」「母上」「兄上」なんて身内ですら敬いまくってた長い歴史があるわけで、

日本の歴史の中で延々と受け継がれてきた、目上の人を敬う気持を善しとする文化を否定するわけではありません。

でもそれはその当時の封建的な社会であったからこそ機能したわけで、

数年後に東京オリンピックを控えて、多様化が進んだ今の世にはそぐわない気がします。

先輩に丁寧すぎる

かくいう私も運動部(好きでもない部活)に所属していましたので、この理不尽極まりない上下関係を仕込まれてきました。

「センパイ」が決めた絶対ルールにしたがって部室のドアの開け方(大奥か!)から

センパイの飲み物を用意したり、時にはセンパイのイライラの捌け口になったりと

まあぶっちゃけ、奴隷のなり方を教わってきました。(笑)

今になって思うと、こんなくだらないことを教え込まれているから

ブラックな会社の乱立を許してしまう「奴隷気質」が刷り込まれてしまうのではないかと。

そんな「奴隷気質」の土壌はもうすでに中学時代から作られているのかとちょっと悲しくなります。

私もこの「センパイは絶対」の気質が抜けず、ある方から指摘されてハッとなったことがあります。

そのある方とは外国人でした。

「もっとラクにしゃべって!」と外国人から指摘された件

昔、カフェでバイトしていた時のことです。

お店の常連の一人であるアメリカ人のジョン・ベイツさんが来店しました。(←名前は仮名です)

ジョンさんは近くの大学で教鞭をふるっている知的な初老の男性で、

私の中では「お客様」×「かなり目上の人」という図式が形成されていたおかげで

かなり丁寧に接客をしていました。

・・が、そんな丁寧さもジョンさんには「Too Much(やりすぎ)」に見えたようです。

ある日その「目上の人は敬えの図式」がガラガラと崩れ去ることが起こります。

「Blissサン。丁寧すぎます。もっとリラックスで良いですカラ!」と指摘されたんです。

しかもジョンさんちょっとあきれ顔。

これが良いことで当たり前だと教え込まれてきた私はポカーンです。

まず私たち店員が呼んでいた「Mr.ベイツ」という呼び方も丁寧すぎたのか「ホテルじゃないんだから!」とツッコミが入り、

普通にジョンさんでいいから!と半ば呆れ顔で言われたのを今でも思い出します。

これほどフツー日本の環境で育ってきたことを恨んだことはありません(笑)

こんなところまで「上下関係」を重んじてしまうとはセンパイ教育もあなどれないと思ったものです。

私たちがナチュラルにできるお客様や目上の人を過剰に敬うことは外国人には息苦しく見え、

またキモイものに映っているのかも。

news.mynavi.jp

先輩は絶対ではない

最初の娘の話に戻ります。

先輩から理不尽なことをされたりイミフなルールを押し付けられるたび、

「なんで数年生まれるのが早いからって先輩になるの?意味分からない!」と言う娘。

娘はハッキリした性格の持ち主で、嫌なものはNo!とキッパリ言える気っ風の良さがあります。

普段は娘のアツい主張を「中二病かな?」とからかってしまう私ですが、

こればっかりは全文同意せざるをえません。

半分北米の血が流れている娘には、日本のイミフな上下関係がDNAレベルで納得できないのでしょう。

申し訳ない。娘よ、日本にはそういうしきたりがあるんじゃ。堪えてつかあさい。

部活の先輩からの理不尽な仕打ちにも屈せず、かといって反抗したりせず適度に折り合いをつけていってくれるはずです。

クソのような制度ですが日本の公立中学校にお世話になっている手前、

このクソ上下関係を受け入れるほかありません・・。

幸い、外国人の定住者やワーカーが増加傾向にある昨今では「日本の上下関係おかしくね?」と異論を唱える人が増えつつあるようです。

しかも娘が通う中学校は片田舎ですが、生徒の中にはハーフや中国・韓国・フィリピンなどのアジア圏・南米から来た子も多く、

ここ数十年で外国人は本当に増えているんだなと肌身で感じています。

もう、生徒が日本人一辺倒な学校も少なくなってくるのではないでしょうか。

「上下関係」制度、どう思われたでしょうか。

いつも読んで下さってありがとうございます。