テキトーエレガンス

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ご先祖さまはサワガニに乗って〜初盆におばあちゃんが会いに来た話〜


こんにちは。Bliss(@Bliss_Blink)です。

私はこのお盆休みに実家でのんびり過ごしてきました。

一日だけフラッと帰ったのですが、結構濃い体験をしてきました。

↓まずお盆の常識がひっくり返った。

ナスのヘタは下を向く方が正しい

仏壇に飾られてご先祖様の乗り物となるナスとキュウリ。

キュウリは「馬」、ナスは「牛」を表していて、

馬に乗って早く来てもらって帰りは牛に乗ってゆっくりお帰りくださいという意味が込められているのだとか。

初盆の祖母のために早速ナスの牛を作ったら「そうじゃないよ」と弟からダメ出しくらいました。

なにがおかしいのかと思ったらナスのヘタが上を向いていた。逆なんだって。

牛って年がら年中、草をんでいて中々前に進まないイメージある。

ああ、そうかと納得。

ゆっくり帰っていただくために牛さんには道草をしていただきましょう。という意味が込められているのかも。(※諸説あり)

おりんは内側を鳴らして品良く

仏壇にお線香を灯した後さあ手を合わせますって時にチ〜〜〜ンと鳴らすあの「おりん」ですが、

あれも美しい音が出る鳴らし方があるんだそうです。

ドラムを叩くみたいに乱暴にチーーーンと鳴らすのはもってのほかですか、

ついついテキトーに鳴らしてしまうあなたに朗報です。

おりんはお椀のようになっていますが、その内側を静かに叩くだけで びっくりするほど厳かな音色に変わります。

外側を叩くだけではチーンという硬い金属音が鳴るのみなのですが、

内側を叩くと金属音が消え、品のあるおりん本来の音が共鳴してやがてスーッと消えていく感じ。

チ〜ンと美しい音を鳴らすチベットの仏具「ティンシャ」の音色とまではいきませんが、空気が浄化されるような美しい音色の方がご先祖様も喜ぶはず。

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おりんは絶対内側を鳴らすべし。


初盆におばあちゃんが会いに来た話

私の実家があるのはこんな山奥の渓谷の小さな集落。↓

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山々に囲まれた清流のほとりにあるので、時折涼しい風が吹いてきて天然のエアコンとなって体を冷やしてくれるんです。

このお盆に帰省して実家に泊まったときのこと。

朝、母の声で目を覚まし「ほら見て!」と指をさす方向を見ると・・

↓部屋の前に珍客がいました。↓

・・カニ?

これサワガニだよね〜と母にツンツンされるカニさんですが、どこから来たのかは謎のまま。

野山を駆け回って育ってきた私でさえ、いまだかつて家の中でサワガニに遭遇したことなんてナシ。(そのほかの虫はよく遭遇しますけどね)

明け方にザッと雨が降ったみたいですが、 玄関も窓も閉まっているにどこから入って来たんだろうね〜と母と話していました。

その時、なぜか急に祖母のことを思い浮かびました。

(あっ!おばあちゃんだ。)

そうに違いないと直感しました。

今までお正月やお盆になると「おかえり〜」と出迎えてくれた祖母の姿は今年はもう見ることができませんでした。

暖かくなり始めた今年2月の終わり、自室のベッドで静かに天国へ旅立った祖母ー。

今年は初盆ということもあり、夜遅くまで母と缶ビールを飲みながら祖母の思い出話に花を咲かせていました。

このサワガニはおばあちゃんだ。そう思いました。

私の寝ているこの部屋はおばあちゃんが最期を迎えたおばあちゃんの部屋だったから。

今日だけ小さなサワガニに姿を変えて会いに来てくれたんだと。

最期まで孫の私と曽孫ひまごである私の娘のことを気にかけてくれたおばあちゃん。

「おばあちゃん、来てくれてありがとね〜ってよくあなたに言っていたものね。」

母もなぜかその時祖母のことが頭に浮かんだらしく、

普段そういうオカルト話を一切信じない母が珍しく、神妙な顔でうなずいていたのが印象的でした。

でもサワガニさん、はるばる歩いて来たのか埃まみれだわ泡吹いてるわで、しんどそうだったので、 とりあえず庭先の湿った草木のところへ避難していただきました。(笑)

おばあちゃん、こちらこそありがとうね。

それにしてもサワガニにっていうのがおばあちゃんらしくて好き。

その後庭先で送り火をしたところもサワガニ、いやおばあちゃんは見ていたんでしょうか。

きちんとお墓まいりもできたし、こちらの感謝の気持ちが少しでも祖父やご先祖様に伝わればいいなと思っています。

サワガニに乗って会いに来てくれたなんて誰も信じてくれないかもしれませんが、

私と(母)は絶対あのカニはおばあちゃんだと信じています。

亡き人は黒アゲハに乗って

亡き人やご先祖様がチョウチョなどに乗って会いに来るという話を見聞きします。

実は前にもこんなことがありました。

十年前の亡き祖父のお葬式の日、

自宅から祖父の棺を出棺しようとする時になって突然どこからともなく見たこともないような大きな黒アゲハが現れました。

「わ〜綺麗なチョウチョ〜」と目を奪われていると、みんなの一人一人顔を伺うように近くをヒラヒラと飛びはじめました。

しかし、いよいよみんなで葬儀に向かおうと支度を始めた時にはどこかへ行ってしまいました。

その時に、亡き人がチョウチョに乗って会いに来るという話になったのを覚えています。

祖父がお別れを言いにきたのかな。

Photo by Jian Xhin

このお盆にお墓まいりに行けなかった人も、せめて天国のおじいちゃんでもおばあちゃんに一度、心の中で手を合わせてみてください。

お父さんお母さんがいなければ私はこの世に生まれなかったわけで、祖父母、曽祖父母、そのまたおじいちゃんおばあちゃん・・・・と連綿と続いている。

考えてみると<今こうして生きていることって奇跡であって、ご先祖様が誰かが一人欠けたらあなたへの命のリレーが繋がらなかったってこと。/span>

あれ?良いこと言った?(笑)

一人で生きていきたぐらいのつもりで 自分って生かされているんだな〜と知れば知るほど、手を合わせてご先祖さまに感謝を伝えたくなりますね。

いつでも天国の扉は開いているので、わざわざお墓参りができなくとも手を合わせれば「いつもありがとう」という気持ちは伝わります。

おじいちゃんおばあちゃんありがとう!

ではでは。